エビ×エビの禁断共演。カルビーとロッテリアが贈る「安直な予感」

お菓子コーナーで、おっさんの目を引いたのは、なんとも賑やかなパッケージでした。カルビーの代名詞「かっぱえびせん」と、ロッテリアの看板メニュー「エビバーガー」が期間限定でタッグを組んだというのです。
「……ふむ。異業種コラボは大歓迎だが、エビのお菓子にエビバーガーを重ねるとは、いささか安直すぎやしないか」
喜び勇んで手に取ったものの、おっさんの脳裏には一抹の不安がよぎります。素材が同じ「エビ」である以上、味の差別化は相当に難易度が高いはず。ロッテリアのあのまろやかなタルタルソースと、かっぱえびせんの香ばしさがどう融合するのか。期待と不安を抱えつつ、おっさんは検証のためにレジへと向かいました。

「かっぱえびせん」とロッテリアの定番人気メニュー「エビバーガー」が期間限定でコラボレーション!
「ロッテリアエビバーガー」の特徴であるまろやかなタルタルソースの味わいのあとに、かっぱえびせんのしっかりとしたエビの風味が楽しめます。


表面を彩るパセリの誘惑。1人で食べるには「覚悟」のボリューム

帰宅し、さっそく開封の儀を執り行います。 袋を開けると、ふわりと漂うのは磯の香りと、どこか酸味を感じさせるソースの匂い。 「!!……ほう。1人で完食するにはなかなかの量だな。ここは品良くお皿に移して頂くとしよう」
お皿に並べてみると、えびせんの表面には緑色の粒々がまぶされています。これはエビバーガーのタルタルソースや彩りをイメージした「パセリフレーク」のようです。見た目的には、いつものえびせんよりも少しだけ豪華な装い。しかし、肝心なのはその「中身」です。果たして、ロッテリアのあの感動を、この一本で再現できているのでしょうか。
デジャヴの正体。エビの海に沈んだ「ロッテリア」の個性

いざ、実食。期待の一口を頬張ります。 「……うーん。正直に言わせてもらえば、これは少々仕事が『雑』ではないだろうか」
口に入れた瞬間に広がるのは、確かにタルタルソースのまろやかな酸味です。しかし、その後を追いかけてくるのは、いつもの、あまりにも慣れ親しんだ「かっぱえびせん」そのものの味。 そもそも、ベースがエビ味の生地に、エビカツの味を乗せようという発想自体に無理があったのかもしれません。結局のところ、エビの風味が強すぎて、バーガーとしての「カツ感」や「バンズの風味」はどこへやら。唯一のアイデンティティは、表面のタルタルソース味だけという、なんとも寂しい結果となりました。
過去の記憶が蘇る。これは「使い回し」の味なのか

さらに食べ進めるうちに、おっさんの鋭い味覚がある確信に辿り着きました。 「!!……この味、どこかで食べたことがあるぞ。そうだ、以前レビューした『タルタルソース味』とほぼ同じじゃないか!」
気になって過去の記事を調べてみたところ、以前カルビーから発売されていた自社シリーズのタルタルソース味と、風味の構成が酷似していることが判明しました。 「……ふむ。せっかくロッテリアというビッグネームと組んだというのに、中身が過去作のマイナーチェンジというのは、ファンに対してあまりにもお粗末。コラボという名のお祭り騒ぎに便乗しただけのように感じてしまうのは、おっさんだけだろうか」 素材の親和性が高すぎることが、逆に仇となってしまった。そんな印象を拭い去ることはできませんでした。
リピート確定?それとも「普通」で十分か
カルビー「かっぱえびせん・ロッテリアエビバーガー味(期間限定コラボ商品)」
総評としては、ロッテリアのブランド力を背負いながらも、味の着地点が過去の自社製品の焼き直しに留まってしまった、少々期待外れのコラボレーションでした。
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「タルタルソース味のえびせん」として割り切って、まろやかな酸味を楽しみたい方
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ロッテリアのパッケージを眺めながら、気分だけでもエビバーガーを味わいたい方
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コラボ商品という「限定モノ」の響きに、どうしても抗えない収集家の方
こうした方々には、一度お試しいただくのも一興かもしれません。 しかし、おっさんとしては、次はもっと「意外性」のある組み合わせで、度肝を抜くような新作を期待したいところ。おっさんは、少し寂しげなえびせんの残骸を見つめつつ、第245記事目という次なる頂に向けて、再びスナック菓子界の深淵へと潜る準備を整えることを心に誓いました。皆さんも、この「エビの迷宮」を、ぜひご自身の舌で確かめてみてくださいね。