[toc]
取り戻した日常
ニュクスを封印し、日常生活を取り戻した主人公たち。
これまでも繰り返されてきた登下校でのやりとり。
主人公に、いつもの明るい調子で話しかけてくる順平。もう影時間やシャドウとの戦いに駆り出されることもない。それもあってか、他愛もないやりとりにさえ、平和を感じることが出来た。
平和な日々と引き換えにしたもの
しかし、すぐに平和な日々と引き換えに失ってしまったものを突き付けられる。
木陰で主人公と順平の様子を窺うアイギス。
しかし、アイギスを見ても順平は、まったく知らない様子。
その事をアイギスも知っているのか、遠くから見つめるだけで、声をかけてこようとしない。
その後、ゆかりも合流してくるが、やはり以前の記憶が抜け落ちているかのように、同じ寮生としか認識しておらず…
また順平とのやり取りを見ても、どこかよそよそしいものを感じさせる。
卒業生の話に及ぶ場面でも、真田先輩とは全く面識がない様子で、活動部での日々と共に、一部の人間関係も失われていた。
結局、3人が卒業式について話している間にも、アイギスはそれを終始、見守るだけ。
話している途中、ゆかりは視線が気になったのか、アイギスに話しかけるが、何でもないとだけ言って、走り去っていってしまう。
ただ、主人公たちを窺う表情がとても物憂げにみえた。
アイギスは記憶を取り戻していた
数日後、突然アイギスが主人公の部屋を訪れる。
第一声より、『よかった。また、あなたと会えた…』と再会を懐かしむような言葉を口にする。
ここで、数日前、こちらの様子を注意深く窺っていた意味が分かった。
それはアイギス自らの口で伝えらえる。
アイギスは、世界を救ったあの日までの記憶を取り戻していた。
話を聞く限り、どうやらニュクスとの戦いの後、その記憶があるのは、主人公と、それを思い出したアイギスのみのようだ。
以前に、ゆかりが懸念していた通り、影時間が消える事は、これまでの記憶にも影響を及していた。
だから、数日前の順平やゆかりとの会話でも、活動部で築いた日々や記憶がない状態でのやりとりが、違和感を覚えさせたのだ。
みんなとの約束の日
アイギスは、記憶を取り戻した時から、また主人公が遠い所へ行ってしまうのではと、不安を抱え続けていたことを告げる。
主人公はアイギスに大丈夫だと安心させる(選択肢)
主人公の言葉にようやく元気を取り戻したアイギスは、今日が卒業式であることを確認する。
そして、以前にみんなで約束した場所の話をする。
『平穏の戻ったこの街が、一番、よく見えるところに』
そう、みんなで決めた場所に、主人公とアイギスは一足先に向かう。
卒業式が始まる
その頃、学校では卒業式が始まり、卒業生代表として美鶴が答辞を述べようとしていた。
長く続いた、この物語も次回で幕を閉じる事になる。