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『Kingdom: Two Crowns』クリアレビュー|前作との違いや進化ポイントを徹底解説!

投稿日:2021年3月14日 更新日:

内容の説明
『Kingdom: Two Crowns』は、シンプルな操作が特徴的な戦略アドベンチャー『Kingdom』シリーズの最新作。

あなたは君主となり、夜ごとに人々を襲う怪物「グリード」に立ち向かわなくてはならない。そのためには、何もない土地に強力な王国を築き上げる必要がある。その地に住む人々にコインを渡し、領地を広げ、グリードとの戦いに備えるのだ。

しかし、あなたの持つ王冠を決して奪われてはならない。
それは、グリードと戦う人々の道しるべなのだから。

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不親切さはそのまま、でもやっぱり面白い!

かつてレビューした前作『Kingdom: New Lands』に夢中になった方なら、その続編である『Kingdom: Two Crowns』も見逃せないはず。今回は、その『Two Crowns』をじっくり遊び倒してクリアしたので、実際に感じた魅力や変更点について、たっぷり語っていきます。

■ 変わらない中毒性、そしてさらなる進化

前作もそうでしたが、本作も序盤はなかなか手探り。ほとんどチュートリアルらしいものがなく、いきなり世界に放り出される不親切設計は健在です。しかし、それを補って余りある中毒性がこのシリーズにはある。

実際、今回も気づけば何時間もプレイしており、ついつい「もう1日、もう1回」と手が止まらない。まさに“時間泥棒”の名にふさわしい作品だと感じました。

特筆すべきは、シリーズのコア部分にあたる「地道な作業の積み重ねによる王国の拡張・防衛」がさらに強化されている点。新要素が単なる追加ではなく、ゲームプレイ全体を底上げするような形で盛り込まれており、前作以上に“没入感”が増しています。

■ ジェムによる戦略性の追加と、新たな仲間たち

『Two Crowns』では、従来のコインに加えて「ジェム(宝石)」というリソースが導入されました。これは使用できる数が限られているため、どのオブジェやユニットに投資するかという戦略的判断が要求されるようになっています。

特に、新たに追加された騎乗動物やユニット、オブジェクトが強く存在感を放っており、ゲームを進める中で「これは使ってみたい」と思わせる魅力が随所にある点が秀逸。コインだけで何とかできていた前作から、リソース管理の重要性が一段階深まり、ゲーム性がより豊かになった印象です。

■ ついに“撃退”から“制圧”へ——怪物たちに反撃せよ!

前作のストーリーでは、どれだけ頑張って王国を築いても最終的には船で脱出する、という後ろ髪を引かれるような結末でした。しかし、今作ではなんと、怪物たちの拠点に自ら攻め込み、撃退することが可能に!

これは大きな変更点であり、実際にシリーズを遊んできたファンなら「やっとこの国を守り抜けた!」と深い達成感を味わえるはず。ようやくプレイヤーが“逃げる”だけでなく“守り抜く”存在になれることで、プレイ体験が劇的に変化しています。

■ 島を往来するボリュームアップ仕様

本作では、ただ1つの島を攻略して終わりではありません。5つの島を往来しながら、各地でユニットやオブジェを開放し、自軍を強化していく必要があります。この点が、前作とは一線を画す大きな違い。

結果として、1周のプレイ時間はかなりのボリュームに。人によっては「気軽さがなくなった」と感じるかもしれませんが、個人的には、このボリュームアップは非常に満足度が高く、時間をかけて整えた国をそのまま残しておけるのはとても嬉しいポイントでした。

さらに嬉しいのは、ゲームオーバーになっても完全リセットではなく、ある程度の進行状態が引き継がれる点。シリーズには珍しい“親切設計”で、初心者にも優しい構造になっています。

■ 戦国・悪魔城!? 3つのキャンペーンモードが遊び応え抜群!

『Kingdom: Two Crowns』では、通常の西洋ファンタジー風マップ以外にも、2つの追加キャンペーンが用意されています。

1つ目は、日本の戦国時代をモチーフにした「SHOGUNキャンペーン」。背景や建築物に竹林や寺社建築が登場し、ユニットにはなんと忍者が! 和風の美学が美しく取り入れられており、まったく別ゲームのような雰囲気でプレイできます。

2つ目は、人気アクションゲーム『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』とのコラボキャンペーン。こちらは4人のキャラクターを使い分けながら進める特殊なモードで、魔法や変身など本編とは全く異なる能力が使える、シリーズでも異色の内容。

この2つのキャンペーンを含めた“3つの異なる世界観”が用意されていることで、1本のゲームとして非常に長く遊べる構成となっています。

■ さらに歯ごたえのあるチャレンジモードも!

通常のキャンペーンに加え、腕試し的に楽しめる「チャレンジモード」も搭載。限られた条件でどこまで王国を築けるかという、よりシビアな戦いが待っています。

シリーズファンはもちろん、手応えのある戦略ゲームを求めているプレイヤーにも、このチャレンジモードはうってつけ。やりこみ要素としても非常に充実しているので、長く楽しめる構造になっている点は高く評価できます。


■ 総評:次回作にも大いに期待できる“拡張系続編”

全体として『Kingdom: Two Crowns』は、「前作の良さをそのままに、遊びごたえをプラスした続編」として非常に高い完成度を誇る作品でした。

地道な作業が好きな人、コツコツ積み上げる達成感を楽しめる人には間違いなくおすすめ。時間をかけて王国を築き、ついにその国を守り抜くことができる今作は、まさに“進化した時間泥棒”と呼ぶにふさわしい1本です。

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