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Kingdom:Two Crownsをクリア【時間泥棒がパワーアップ!】

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内容の説明
『Kingdom: Two Crowns』は、シンプルな操作が特徴的な戦略アドベンチャー『Kingdom』シリーズの最新作。

あなたは君主となり、夜ごとに人々を襲う怪物「グリード」に立ち向かわなくてはならない。そのためには、何もない土地に強力な王国を築き上げる必要がある。その地に住む人々にコインを渡し、領地を広げ、グリードとの戦いに備えるのだ。

しかし、あなたの持つ王冠を決して奪われてはならない。
それは、グリードと戦う人々の道しるべなのだから。

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不親切な部分は相変わらずが安定の面白さ

レビューもした前作『Kingdom: New Lands』の新たなシリーズ『Kingdom:Two Crowns』をクリアしたのでつらつらを感想を述べていこうと思う。

まず前作も序盤は苦労しつつも最終的には何度もプレイするなど、その中毒性にやれレたのだが、本作はそれ以上に熱中して遊ぶことが出来た。

前作と比べて大きく変更点もなく、作業に没頭できる要素のみを強化したという方向性は個人的にも評価したい。

オープニングから殆どチュートリアルもなく投げだされる不親切さも健在ではあるものの、シンプルなアクションで感覚的に遊べるのも本シリーズの魅力なので、短所とも言い辛いところがある。

なにより、そうした点を払拭できるほどの魅力が本作にはあった。

まず、新たに追加されたユニットや騎乗できる動物、オブジェが、建国していくなかでしっかり存在感を示していたのもよかった。それを利用するための宝石(ジェム)も数が限られているので、ゲームを有利に進めるためにどこに投じるかという判断が迫られるなど、前回ではコインですべてを解決という点の改良に成功している。

グラフィックなど目に見えた部分は変に手を加えず、怪物たちの侵攻を防ぎながら王国を発展させていく部分にスポットをあてた進化は、次の作品も遊びたいという安定的な面白さを作りだしているようにも思えた。

ついに怪物たちを退治することが出来るようになった

前作では怪物たちの侵攻を防ぎながら建国しても、最終的には船に乗り脱出するという、どこかやるせない気持ちにさせられる設定であった。

しかし、本作ではついに撃退するだけでなく、こちらから怪物たちの根城に攻め入り退治することが出来るようになった。大きな変更点ではないと思われるかもしれないが、このシリーズを遊んだ人なら、これで国を見捨て、後ろ髪引かれる思いをせずにと安堵するはず。

それに伴ってか、前作との大きな変更点として島々を往来できるようになっており、5つの島を往来しながらそこで様々なオブジェやユニット(騎乗動物)を開放して、自軍の強化に努めることがクリアへの道筋になっている。

そのため、クリアにかかる時間は前回よりも格段に増えており、それが作品全体のボリュームアップ化にも繋がっている。この点は一つの島を気軽に遊べる仕様の前作から大きく舵を切った点であり、人によっては負担と感じるかもしれない。

個人的には、時間をかけて建国した島を残すことが出来るのは嬉しい限りで、なによりゲームオーバーになっても、ある程度の状態が維持された形でリトライ出来る仕様は珍しく親切な設計なのではと好意的に受け入れている。

何より、時間をかけて準備し、いよいよ怪物たちの根城に攻め入る瞬間は前作になかった盛り上がりの場面であり、コツコツと作業する人には、その準備期間が楽しめるのではないだろうか。

3つのキャンペーンモードにチャレンジモードまで

本作では、通常のバージョンに加えて、他に2つのキャンペーンモードがある。

1つは日本の戦国時代を思わせる世界観で描かれており、通常バージョンとの変更点が随所に見られる。竹林をはじめ日本風のマップのユニッとしては忍者が追加されるなど、なかなか趣向を凝らした内容となっている。

もう1つは、人気作品『ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト』とのコラボキャンペーンで、ゲームを進めることで4人の人物を切り替えてプレイすることが出来る。

どちらも大筋は一緒なのだが、世界観や一部のユニット変更によりまた違った味わいを醸し出しており、楽しく全てのキャンペーンをクリアできた。

ブラッドステインドに関しては、予備知識がない状態だったのだが、それでも各キャラが魔法を使い敵の動きを止めたり、蝙蝠に変身して高速移動できるなど、かなり画期的な内容で、3つのキャンペーンモードの中でもひときわ異彩を放っている。

さらにキャンペーンモードのほかにチャレンジモードもあり、キングダムシリーズが好きな人には堪らない仕様といえるだろう。

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