−196℃シリーズとは?
サントリーが誇る「−196℃製法」とブレンド技術を活かした缶チューハイシリーズ。それぞれのフレーバーで“果実感とお酒らしさ”のバランスを追求しており、アルコール度数は 5 % が基本路線とされています。
「お酒は好きだけど弱い」「3 %だと物足りない」──そんなちょうどいいラインを求める人に向けて設計されており、“飲んだ感”と“飲みやすさ”を両立させる点がウリです。
今回取り上げる「−196℃ 白桃」は、その中でも果実の甘さ・香りが前面に出たフレーバー。では、実際に飲んでみてどう感じたかを、詳しく紹介していきます。
もも、ウオツカ(国内製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料
味わいレビュー:香り・口当たり・後味
香り:桃の存在感を感じさせる一歩
開封時に香るのは、甘くてフレッシュな白桃の香り。強すぎず、しかし明確に「桃だ」とわかる主張があります。果実そのものをつぶした感、ではないものの、人工的すぎない自然な風味が立ち上がる印象です。
口当たり:フルーティーでしっとり
一口含むと、まず感じるのは“白桃の甘み”と“ジューシー感”。ベタつきすぎず、適度なとろみを残しながら、口の中で桃の果汁が弾けるような印象を受けました。炭酸感はあくまで裏方で、主役は果実感という構成。
「ジュースっぽさ」が強調されすぎるとお酒感が薄れる懸念もありますが、−196℃ 白桃はそのバランスをうまく取っているように感じます。
アルコール感:5%は生きている
缶チューハイという飲料カテゴリにおいて、5 % という度数は“飲みごたえのあるライン”です。炭酸や甘さに紛れず、アルコールのヒリヒリ感やほんのりビターな余韻も後半に感じられます。ただし、強すぎて飲みにくいというほどではなく、すっと溶け込むような印象です。
後味・余韻:甘さとキレの調和
飲み終わった後の余韻は、甘さが残るもののしつこくはない。苦味や渋みは控えめで、ほどよく締めてくれる“キレ”があります。果実風味がだんだんフェードアウトしていく感覚で、飲み続けられる設計になっていると感じます。
長所・短所から見る“おすすめできる人・場面”
長所
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果実風味が豊かで、白桃好きには訴求力が高い
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5 % のアルコール感がしっかり感じられるため、飲み応えが欲しい人にも満足感を提供
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飲みやすさとお酒の“らしさ”のバランスが丁寧に設計されている
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甘すぎず、後味のキレがあるので、だらっとした重さが残らない
短所・注意点
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甘めのフレーバーゆえに、お酒が苦手な人にはやや重く感じる可能性あり
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果実感が強いので、スッキリ・淡麗系を好む人には少し甘さが引っかかることも
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本格的なアルコール飲料と比較すると深み・複雑性は控えめ
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冷やし具合によって香りや味の印象が変わるため、適切な温度管理が必要
飲み方提案:ひと工夫でさらに楽しむ方法
以下は、−196℃ 白桃をより楽しむためのちょっとした工夫です。
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よく冷やして飲む:香りが立ちすぎず甘さが強調されすぎない、ちょうどいいバランスになる
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グラスに氷を数個入れる:冷感とともに香りがふわっと立ちます
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少量の炭酸水で割る:甘さを少し抑えて、全体感を軽くする
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スイーツと組み合わせて:チーズケーキや白桃系デザートと合わせると、果実感と甘さの共鳴が楽しい
総評:缶チューハイで“白桃らしさ”を楽しみたいなら間違いなし
−196℃ 白桃は、いわゆる“缶チューハイ的甘さ”と“果実そのもの感”の両立を目指した味わい。甘さだけでもお酒感だけでもない、ちょうどいい塩梅を求める人に向く一品だと感じました。
甘口すぎず、飲みやすすぎず、お酒感を残しながら桃の風味を活かしたこのバランスは、缶チューハイ好きの中でも一線を画す存在になりうると思います。
もし「より甘く果実感を感じたい」「もっとキレを重視したい」などの方向性があれば、それに近い缶チューハイと比較レビュー記事を作るのも面白いですね。