[toc]
タルタロス頂上で待つものは…
ついに、タルタロス到達。
タルタロス頂上より、初めて目にする光景は、いまにもすべてを飲み込もうとする闇の世界にさえみえる。
ゆかりが上空に何かを発見する。
目の前に広がる巨大な月。しかし、みんなが感じるのは、それ以外のもの。
風花も存在が放つ強大な反応を前にし、ペルソナを出さなくても、これほど感じるのは初めてだと戸惑う。
ついに姿を現したニュクス!
月を背に、ついにニュクスが出現。
突如、現れた倒すべく相手、ニュクスの姿に、みんなの視線が一斉に向けられる。
ゆっくりと地上に降りてくるニュクス。
そして、降り立ったとき、初めて見るニュクスの顔に一同は驚愕を覚える。
ニュクスと呼ばれる存在の顔は、綾時そのものだった。
予想だにしない出来ごとに、ゆかりも思わず綾時の名前を呟いていた。
ニュクスの正体
友でもあった綾時そっくりの顔をしたニュクスを前に戸惑う中、アイギスが何者なのかを問う。
ニュクスは、綾時という呼び名に懐かしさを覚えながらも、それも仮初の名と言う。
目の前に現れたニュクスは自らの存在を語りだす。
以前には死の宣告者と言う役割を担っていた綾時(デス)
しかし、いまはニュクスに取り込まれ、その区別もなく、ニュクスそのものであると自分の正体を明らかにする。
話を聞いた真田は、瞬時に、綾時にも見える存在のニュクスを敵と判断し、倒すことを宣言。
きっと真田も、心の中では、友の綾時でもあるニュクスを前に戸惑いを覚えたはず、しかし、誰が相手でも滅びを受け入れることなどできない。
ここまで来るのに、みんなも多くの迷いと悩みを乗り越えてきた。だからこそ、真田以外の仲間も、同じ気持ちと覚悟である。
ニュクスによる究極の問いかけ
ニュクスは、滅びを前にする活動部の面々に向かい、人にとって最も恐ろしいもの、最も目を背けたいと感じるものが理解できているのかを問う。
それは、ニュクスの存在を意味するものでもある。
ニュクスの問いの答え、それは人が、命あるものすべてが生まれたときより背負う宿命でもある。
死の運命を背負いながらもそれに抗う事とは
ニュクスは改めて、死を、滅びを恐れていなのかを問いかける。
生きるという事と、その先には必ず死があるという事。誰しも知っていながら、死の概念がもつ絶望をまえに、だれもが考えたくないと、それを避けようとする。
それでも、今日と言う日を迎えるまでに、大切な命が失われる瞬間を何度と目にし、そのたびに、死と、生きるということを考える機会が訪れた。
順平もまたその一人であり、愛するチドリを失い、その中で託された命と思いを胸に、ニュクスを前に、生きなければいけない思いを叫ぶ。
ゆかりは、父の非業の死に、大切な家族がバラバラになり、それでも一筋の希望に縋り、ようやく父の死の真相を知った。
その過程で、父の思いを受け継ぎ、最後まで諦めない思いと、どんな結末を迎えようと、目を逸らさない覚悟を決めた。
それは、避けられない滅びを意味する存在を前にしても、ぶれることはない。
ついに、戦いが始まる
主人公を始め、活動部みんなの揺るがない決意と意思を、ニュクスは穏やかに受け入れる。
そして、ついに戦うしかないことを悟る。
ニュクスの降臨に引き寄せられるように、大勢のシャドウがこの場に向かってくる。
そうした事態を受け、美鶴は、ニュクスに挑むメンバー以外で、その迎撃に当たることを指示する。
ついに、世界の命運をかけて、活動部とニュクスの戦いが始まる。