偽りの勝利。空高く舞い上がるニュクスと「遅すぎた」宣告




死闘の末、ついにニュクス・アバターを撃破した活動部(S.E.E.S.)。美鶴先輩をはじめ、メンバー全員が勝利の喜びに沸こうとしたその瞬間、信じがたい光景が目に飛び込んできました。 崩れ落ちたはずのニュクスが再び宙へと浮かび上がり、冷徹な神のごとき眼差しで主人公たちを見下ろしたのです。
「……ふむ。戦いには勝った。だが、運命を変えるには至らなかったというのか」
ニュクスは、勝利した一行を哀れむように語りかけます。もし、もっと多くの人々が主人公たちと同じ「生への意志」を持っていたなら、この滅びは防げたかもしれない……。しかし、時すでに遅し。突きつけられたのは、戦勝の報告ではなく、不可避な滅びへの「最終宣告」でした。
ニュクス本体の正体。夜空に浮かぶ「月」が牙を剥く



ニュクスの宣告と共に、不気味に輝いていた夜空の月が変貌を始めます。 これまで見上げていた月こそがニュクスの本体であったという戦慄の事実。だれ一人として抗う気持ちを捨ててはいませんが、天体規模で迫りくる絶望を前に、あまりのスケールの違いに誰もが動くことすらできません。
「!!……アイギス! 君の索敵が捉えたのは、月そのものがこの場所へと墜落してくるという悪夢の予測か」 物理的な衝突、あるいは概念的な消滅。何が起ころうとしているのかさえ定かではない混乱の中、世界は急速にその形を失い始めます。
顕現する「滅びの塔」。カルト教団の狂喜とシャドウへの変貌



影時間の住人にしか見えなかったはずのタルタロスが、ついに一般人の住む地上へとその姿を現しました。 突然出現した巨大な塔に街はパニックに陥りますが、タカヤたちが率いるカルト教団の信者たちは、これを「救世の予言」として狂喜乱舞で迎えます。
「……ほう。滅びを救いと信じた者たちにとって、これは祝祭なのか。だが、その代償はあまりにも残酷だな」 歓喜の声は悲鳴へと変わり、滅びの光は信者たちから人の姿を奪い、無慈悲にシャドウへと変質させていきます。タカヤが蒔いた絶望の種が、最悪の形で花開いてしまった瞬間でした。
宿敵タカヤの最期。執念で見届けた「理想の終焉」



意識を失っていたはずのタカヤが、宿願である滅びの波動に呼び起こされるように再び姿を現しました。 必死に抗い続けた主人公たちを嘲笑うタカヤ。真田先輩が怒りを露わにし、ゆかりが激しい動揺を見せる中、タカヤはただ一人、満足げに空を見上げます。
「!!……タカヤ。君は最後まで、この地獄を望んでいたというのか」 迫りくるニュクス本体を笑顔で迎えるタカヤ。しかし、その体もまた限界でした。最期まで見届けることが叶わぬ無念を亡きジンへと呟き、彼は静かに息を引き取ります。救世主を自称した男の、あまりにも虚しい、けれど彼らしい幕引きでした。
倒れゆく仲間たち。絶望の引力に沈む「最後の一人」




風花の叫びと共に、ニュクス本体が放つ強大なプレッシャーが頂上の祭壇を襲います。 抗おうとする仲間たちですが、神の如き引力の前に指一本動かすことができません。一人、また一人と意識を断たれ、力なく崩れ落ちていく戦友たち。
「!!……美鶴先輩も、ゆかりも、順平も……! 全員が倒れ、残されたのは主人公、君ひとりだけなのか」
静かに意識を奪われていく主人公。綾時がかつて忠告した通り、人間の力ではどうにもできない「死」の重みがすべてを押し潰そうとしています。おっさんは、コントローラーを握る手が震えるのを感じながら、第55回のリポートに向けて、この漆黒の絶望の先に「奇跡」が残されているのか、その真実を見届けることを心に誓いました。皆さんも、ペルソナ3が贈るこの「絶望の極致」を、ぜひ一度その身で体験してみてくださいね。