元祖の逆襲なるか。フジパンが放つ「よこすか海軍カレー」の衝撃

携帯サンドイッチの歴史を紐解けば、その始祖はヤマザキではなく、このフジパンの「スナックサンド」に辿り着きます。そんな元祖が今回、強力なパートナーとして選んだのが、全国にその名を轟かせる「よこすか海軍カレー」です。
「……ほう! あの歴史ある海軍カレーをスナックサンドに閉じ込めたか」 普段、携帯サンドを手に取る際、おっさんはどうしても後発ながら圧倒的なシェアを誇るランチパックを選びがちでした。しかし、今回の「よこすか海軍」というブランド銘影は、久しぶりにスナックサンドをレジへ運ばせるだけの魔力を持っていました。期待に胸を膨らませ、おっさんは検証の食卓へと向かいます。
具材の旨み、とけこむ。パッケージが謳う「海軍の誇り」

パッケージには「具材の旨みがとけこんだ味わいのあるカレーをサンド」という、自信に満ちたフレーズが躍っています。 元来、よこすか海軍カレーは、明治時代のレシピを再現した「野菜の甘みとスパイスの調和」が特徴の、どこか懐かしくも深い味わいが魅力。それをフジパンがどう解釈し、パン生地に馴染ませたのか。
「!!……素晴らしい。パッケージから漂う『ブランド感』は文句なしだ。あとは中身がその期待に応えてくれるかどうかだな」 袋を開けると、わずかにスパイシーな香りが漂います。見た目はお馴染みの白く四角いサンド。いよいよ、その内側に隠された「海軍の真実」に迫る時が来ました。
具材の旨みがとけこんだ味わいのあるカレーをサンド

断面の視覚効果。具材感はあるが……おっさんの目は誤魔化せない

恒例の「半分カット」で中身を拝見します。 一見すると、カレーフィリングの中にはジャガイモや人参を思わせる具材の粒が見え隠れしており、なかなかに具材感があるように感じられます。 「……ふむ。見た目だけなら、それなりに海軍カレーらしい厚みを感じるな」
しかし、おっさんの長年の食べ歩きで鍛えられた直感は、ある不安を捉えていました。写真ではそれなりに詰まっているように見えるものの、実際に手に持った時の重厚感が、どこか物足りないのです。見た目の彩りに惑わされず、いざ本番の実食へと移ります。
実食!生地の「パサつき」とフィリングの「ボリューム不足」という現実

いざ、大きく一口。 まず感じたのは、パン生地そのものの質感でした。 「……うーん。正直に言わせてもらえば、やはり王道のランチパックに比べると、生地のパサつきが否めないな」 スナックサンドの伝統かもしれませんが、生地が少し乾燥気味で、中身のカレーとの一体感がいまいち。しっとり吸い付くような質感を期待すると、肩透かしを食らうかもしれません。
そして肝心のよこすか海軍カレー。 美味しいことは間違いありません。適度なコクと旨みがあります。しかし、それが「よこすか海軍カレー」である必要があるのかと言われると、首を傾げざるを得ません。 「!!……これでは、普通の、よくあるカレーパンの具材と変わらないじゃないか。ブランド特有の野菜の甘みや、あの独特の余韻が感じられないぞ」 さらに追い打ちをかけるのが、カレーフィリングの絶対的な「量」です。パン生地の端まで行き渡っていないため、中盤まではパンの味しかせず、ボリューム不足という印象が強く残りました。
元祖が抱える「後塵を拝する理由」
フジパン「スナックサンド・よこすか海軍カレー(期間限定ブランドコラボ仕様)」
総評としては、ブランドの看板に頼りすぎた感が否めず、生地のクオリティや具材の満足度において、ランチパックの牙城を崩すには至らない、少々物足りない一品でした。
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「スナックサンド」という元祖のブランドを応援し続けたいファンの方
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とにかく「よこすか海軍カレー」という名前に惹かれ、一度は味を確かめたい方
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軽いランチや、おやつ代わりにカレー味の携帯サンドをつまみたい方
こうした方々には、一度試してみる価値はあるかもしれません。 しかし、おっさんとしては、元祖を名乗るからこそ、生地のしっとり感やフィリングの量において、もっと「度肝を抜くような改良」を期待したいところ。おっさんは、少し寂しげな耳なしパンの端っこを見つめつつ、第264記事目という次なる頂に向けて、再びコンビニパン界の深淵へと潜る準備を整えることを心に誓いました。皆さんも、元祖が贈るこの「海軍の試練」を、ぜひ一度その舌で体験してみてくださいね。