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突然のご近所づきあいが始まる
かれこれドラクエ10を遊び始めて2年ほどになる。
基本というか、おそらく今後も変わらないのは、ソロプレイで遊んでいることだ。
MMOでソロってという人も多いとは思うのだが、ドラクエ10の場合には一人プレイでも十分に遊べ、楽しめる仕様となっている。
それでも、せっかくMMOをやっているのだから何度かチームに加入してみようかと思ったこともある。
だが、それまでのソロプレイの気楽さを思うと、別にいいかと考え直し今に至る。
多少の不便さと引き換えに手にした気楽なソロプレイをしている中、つい数日前より、突然のご近所づきあいが始まった。
畑の変化に気づく
これまでスペシャルふくびき券で入手した超おたからのタネを自宅の畑で一人のんびり育てていた。
ドラクエ10をプレイしている人ならお分かりだろうが、フレンドによる水やりや肥料やりか、ジェムを使った方法に比べ、自分一人で畑の世話をしている場合には、収穫の結果に如実の差がでる。
私はこれまで畑による金策には無頓着ということもあり、溜まっていくタネの処理という程度に行っていた。
しかしだ。
いつものように水と肥料をあげようと畑に向かってみると、なんとこれまで一度も見たことがない、超おたからダイヤの花が眩しい光を放ちながら咲いているではないか。
セコいようだが、私はジェムを使ったレア水などは一度も使ったことがない。何なら、タネをまいたことさえ忘れ、数日、畑に顔を見せることさえない時もあった。
ぼっちのおっさん、ご近所さんのご好意に震え上がる!
さすがの私も、これは偶然や運では片づけられないことに気が付いた。
ずっとソロプレイで遊んできたので、することもなかったのだが、その時、初めて畑のお世話確認なるものを覗いてみた。
『!!』
なんと、見知らぬ人が見ずに肥料をあげてくれていた。
それも遡って確認すると数日前からだ。
本当に自慢ではないが、家を建ててから、ご近所さんの家どころから名前さえ気に留めたことなどなかった。
当然だ、自宅前に登録されたルーラストーンで到着すれば、すぐに家に入るだけなのだから。
またも自慢ではないがフレンド0人の人間が、ご近所さんを気にする機会もないのだ。
例外としてバトンちゃんのイベントの時だけは、見知らぬ人の家まで行く。
しかし、ハウジングにもさほどの興味もないので、配達局員のように事務的な行動で、足を止めてしげしげと眺めるというようなこともない。
そんな、ぼっちプレイヤーの私の家に、見知らぬ人が畑に水と肥料をあげてくれていた。
非難を覚悟して、その時の正直な気持ちを吐露させてもらえば、
(なんて、面倒なことをしてくれたんだ…)
と、人間として、大人として思ってはいけない気持ちになってしまった。
畑の世話やりから始まった人との交流に戸惑うも…
どこか孤高を気取りながらも、人寂しさを一度も感じなかったといえば嘘になる。
そんな心境でも見透かされたのだろうか?
自宅の畑のお世話をしてくれている人がいることを知った私は、その温かい好意に対し、戸惑いと、お返しをしないといけないという強迫観念に駆られた。
ゲームをプレイし約2年し初めての出来事というだけでも衝撃なのだが、更に気を重くしたのは、畑のお世話をしている人(キャラ)が1人ではなく、2人だったことだ。
1人なら人付き合いのよいご近所さんかなで片付くのだが、同時に2人は驚きを隠せない。
しかも、お世話を始めてくれていた日が同日。
はてっと思い、まずはご近所さんをを調べてみると、お一人は同じ区画の人だった。しかしもう一方は、何度確認しても見当たらない。
おかしいなぁと思い、仕方なく広場を使い名前で検索し見てると、どうやら先ほどの方のサブキャラであることを冒険日誌まで読んで確認した(決してストーカー気質ではないはず…)
お二人の正体が判明したのは良かったが、ここでまた頭を悩ませる問題が。
それは、同じ区画の方には、当然、お返しをさせてもらうのだが、もう一方に関しては、まったく別の住宅村だ。
さらに、広場を使わなければ辿れない。
そこで、問題が起きた。
今後、暫くこの畑のお世話を行うことになれば、別の住宅村に住むサブキャラさんの家の翼買うのか?
まぁ、それは微々たるお金の問題で、畑の収穫度と比較してもメリットの方が大きい。
しかし、問題はそこじゃない。
サブキャラさんの住所をに知ることが出来たのは広場を使い、更に冒険日誌まで確認したからだ。
当然、畑のお世話を確認したら、相手もそれを知るはずで、過剰と思われたらと考えてしまったのだ。
結局どうしたの?
今日現在まで、私の畑の世話に二人がやってきてくれている。
しかし、私の決断は同じ区画の方(メインキャラ)のみ水と肥料のお返しをしている。
バランス的には申し訳ないのだが、そこは相手に判断して頂こうと決め、取り合えず、暫くこの突如始まったご近所付き合いを続けていこうかと思う。
正直、当初は気が重いだけのやりとりだったが、ソロプレイを楽しんでいる私には、ちょうどよい繋がりなのかもと思い始めている。
いつまで続くのかはお相手次第という受け身は変わらないが、畑の収穫が思いのほか、金策になることをいまさら気が付かせてくれた事に心から感謝したい。