よもぎを使った菓子パン、その魅力とは
スーパーで見かけた瞬間、思わず手に取ってしまったのが、パスコの「よもぎを味わうカステラ」。
「抹茶」や「ほうじ茶」を使ったスイーツはよく目にしますが、“よもぎ”をメインに据えた菓子パンというのは、なかなかお目にかかれない存在です。
一体どんな味がするのか。抹茶ほどのメジャー感がない分、ちょっとした不安と期待が入り混じる中、実食レビューしてみました!
パッケージと見た目:素朴で懐かしさを感じる
袋から取り出すと、ほんのり緑がかった細長いカステラパンが登場。
その表面にはよもぎ特有の香りがほんのりと立ちのぼり、和の雰囲気を漂わせています。
表面の一部が少し剥がれてしまったのは残念でしたが、それもまた家庭的というか、素朴さを演出してくれているように感じられました。
サイズ感は思っていたよりも大きく、1本で十分な満足感が得られそうです。軽い朝食やおやつとして、これはポイント高め。
中身をチェック!よもぎクリーム×つぶあんの相性は?
横からカットしてみると、中には「つぶあん」と「よもぎクリーム」がサンドされています。
ただ、断面からはぱっと見でその中身の判別は難しく、ちょっと控えめな印象。
それでも、食べてみるとよもぎの風味がしっかり主張してきます。想像以上に本格的で、香りだけでなく、味わいにもよもぎの存在感があります。
和菓子の「草もち」などによく使われるよもぎですが、それと比べても遜色ないレベル。
この強めの香りと独特の風味は、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、和の味わいが好きな方にはぜひ試してほしいところです。
味のバランスと食感について
粒あんの量は控えめですが、よもぎクリームと合わさることで甘さがちょうど良く、全体として上品な味わいに。
よもぎの苦味や草っぽさをつぶあんが程よく中和してくれており、「甘すぎない和スイーツ」として完成度は高めです。
一方、カステラ生地自体は可もなく不可もなくといった印象。
カステラらしさを出そうとしているのは伝わりますが、「ふわふわ感」や「しっとり感」はやや物足りず、フォークを入れたときに軽く潰れてしまいました。
ただ、それでも全体としての味のバランスが良いため、「よもぎを楽しむパン」としてはしっかり役目を果たしている印象です。
総評:よもぎ好きに贈る、素朴で本格的な一品
よもぎという素材にしっかりと向き合い、それを前面に押し出してきたこのカステラパン。
決して万人向けではないかもしれませんが、「よもぎが好き」「草もちが好き」という人には確実に刺さる味。
「抹茶はよく見るけど、たまには違う“和”の味が食べたい」という人には、間違いなくおすすめできます。
本格的な和スイーツには及ばずとも、コンビニやスーパーで気軽に楽しめる“よもぎパン”としては、非常に完成度の高い一品でした。
こんな人におすすめ!
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草もちやよもぎ団子が好きな人
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甘さ控えめな和スイーツが好みの人
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スーパーで手軽に和風の菓子パンを楽しみたい人