王将ファンとして避けては通れない「再戦」

先日、私は同シリーズのコラボ商品である「鶏の唐揚げ味」をレビューしました。子供の頃から家族に連れられ、幾度となく暖簾をくぐってきた「餃子の王将」に対して、私は並々ならぬ愛情と信頼を抱いています。
それゆえに、前回の唐揚げ味に対しては「正直、かなりガッカリした」という厳しい感想を述べざるを得ませんでした。王将の名を冠する以上、ファンとしては中途半端な再現は許せなかったのです。
しかし、今回あえてもう一つのコラボ商品である「餃子味」を手に取りました。それは、やはり「餃子の王将」といえば餃子こそが魂だからです。看板メニューである餃子をテーマにするからには、前回の二の舞だけは勘弁してほしい。そんな祈るような気持ちで、レビューを開始します。

創業以来変わらない『餃子の王将』の看板メニュー「餃子」を再現したドデカイラーメン。酢醤油やラー油の辛味をきかせた、餃子の旨味と風味を楽しめる一品です。


第一印象:袋を開けた瞬間に訪れた「あの場所」の香り

パッケージを破り、鼻を近づけた瞬間。私は思わず「おっ!」と声を上げそうになりました。
そこには、店内で餃子を注文し、焼き上がるのを今か今かと待ち構えている時に漂ってくる、あの食欲をそそる香りが完璧に近い形で再現されていたのです。ニンニクやニラ、そして香ばしく焼き上げられた皮の匂い。テーブルに運ばれてきた瞬間のあの高揚感が、ベビースターの袋の中から溢れ出してきました。
これには、ちょっとした感動さえ覚えました。よくぞ、スナック菓子でこの香りをここまで表現してくれたものだと、開発チームに素直な称賛を贈りたい気持ちでいっぱいです。この「香り」の時点では、文句なしの満点に近い出来栄えだと言えるでしょう。
味わいの検証:ベビースターのアイデンティティとの葛藤
香りに酔いしれたところで、いよいよ実食です。 幅広で食べ応えのあるドデカイラーメンの麺を、一口運んでみました。
……ふむ。 正直な感想を申し上げますと、味わいに関しては「ベビースターの主張」が少し強すぎるように感じました。
噛み締めるたびに、ベースとなっているベビースター特有のチキンや醤油の風味が前面に出てきてしまい、せっかくの王将の餃子感が後ろに隠れてしまうのです。あの香りで高まった期待値が、味の段階で「いつものベビースター」に引き戻されてしまうような感覚。
もちろん、お菓子としては十分に美味しいのですが、長年王将の餃子を食べ続けてきたファンとして「これは王将の餃子の味だ」と首を縦に振るには、少々無理があるというのが本音です。
構造的な課題:ドデカイシリーズ特有の「硬さ」
また、味以外の部分で気になったのが、麺のテクスチャーです。 これはこのドデカイシリーズ共通に感じていることなのですが、とにかく「麺が硬すぎる」という印象を拭えませんでした。
ザクザクとした力強い食感がこの商品の売りではあるのですが、少々硬さが際立っており、食べづらさを覚えてしまいます。私のようなおっさんはまだしも、顎の力が弱い小さな子供や、お年寄りにとっては、あまり優しくない設計ではないでしょうか。
多くの世代に愛される王将とのコラボであれば、もう少し幅広い年齢層が快適に楽しめる「優しさ」があっても良かったのではないか。そんなマイナスポイントも、正直に書き留めておきたいと思います。
結論:香りを楽しむ「ファンアイテム」としての評価
ベビースター ドデカイラーメン「餃子の王将・餃子味」。 実際に食べてみて分かったのは、この商品は「王将の店内の空気を楽しむ」ための非常に優れたファンアイテムであるということです。
前回の唐揚げ味のような落胆こそありませんでしたが、味の再現性という高いハードルに対しては、まだ伸び代があると感じさせられました。それでも、あの開封時の素晴らしい香りだけで、王将ファンなら一度は試してみる価値があると言えるでしょう。
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餃子の王将の、あの香ばしい匂いが大好きな方
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歯ごたえのあるガッツリとしたスナックを求めている方
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晩酌のビールに合わせて、パンチの効いたおつまみを探している方
こうした方々には、ぜひ一度この「香りのマジック」を体験していただきたいです。
私は今夜、このベビースターを眺めながら、改めて本物の王将の餃子が食べたくなってしまいました。そう思わせるだけでも、このコラボは成功なのかもしれませんね(笑)。次回のコラボでは、味の面でも「王将超え」を期待しています!