10年の眠りから覚めた「唯一の生き残り」。対シャドウ兵器アイギス


幾月の話によると、10年前に行われていたシャドウ研究に際して、万が一の備えとして、対シャドウ兵器を計画。
シャドウ兵器はほかにも存在し、その中で、アイギスは最後に造られた機体となる。しかし、シャドウの暴走でほかの対シャドウ兵器は失われ、アイギスは唯一の生き残りとなったようだ。
その後、屋久島の研究所に移され、ずっと眠ったままの状態だったようなのだが、今日、突然に再起動。その原因などは、現時点では不明。

屋久島で衝撃的な出会いを果たした少女、アイギス。幾月理事長から改めて明かされた彼女の正体は、人間ではなく、10年前のシャドウ研究の一環として開発された「対シャドウ兵器」のラストナンバーでした。 当時、暴走事故によって他の機体がことごとく失われる中、彼女だけが唯一稼働可能な状態で生き残った機体。長らく屋久島の研究所で眠りについていた彼女が、なぜこのタイミングで突如再起動し、主人公を追い求めたのか。その核心はいまだ謎に包まれています。
しかし、彼女は兵器でありながら「ペルソナ」を操るという驚異の能力を保持していました。理事長は詳細を伏せつつも、彼女を特別課外活動部(S.E.E.S.)の正式な戦力として迎え入れることを決定。こうして、機械の乙女との奇妙な共闘生活が幕を開けたのです。
機械仕掛けの心と「あります」口調。兵器らしからぬ自然な振る舞い

「あります」という独特の語尾がどこか某軍曹を彷彿とさせるアイギス。しかし、その内面は単なる戦闘マシーンではありません。 対人反応や仕草の一つひとつは人間の少女そのもので、おっさんも「本当に兵器なのか?」と目を疑うほどの瑞々しさを感じました。接し方に戸惑う周囲をよそに、彼女の屈託のない振る舞いが、重苦しい活動部の空気を絶妙に和らげてくれています。
しかし、そんな彼女の「愛らしさ」が、私(主人公)の平穏な朝を破壊することになります。ある日、目を覚ますと、そこには当然のようにアイギスの姿が。目覚まし時計代わりに私を起こしてくれたと言う彼女……。 「!!……なんだ、この新婚生活のような甘いひと時は(笑)」 もちろん、そんな特権が長く続くはずもありません。直後に踏み込んできたゆかりによって、即座に「勝手な立ち入り禁止」の令が下されたことは言うまでもないでしょう。
ストレガと荒垣の密会。闇で取引される「謎のカプセル」


カプセルは無償ではなく、代価を払って受け取っていたようだ。
そして、今回はこれまでの代価にかわり、荒垣が主人公たちと関りを持っていることを知っているようで、その情報の提供を求める。
ここで、ふと、以前に白河通りのシャドウ討伐後に、3人組が話していた、事情を知る人物が荒垣であることに符合する。
ただ、会話を窺うかぎりでは、協力者というというより、利害のみで結ばれた関係に見えた。

一方、物語の裏側では不穏な火種が燻っていました。あの謎の3人組「ストレガ」が、なんと真田の親友である荒垣に接触していたのです。 会話の内容から、両者は以前から面識があり、荒垣は彼らから「謎のカプセル」を代価を払って受け取っている様子。どうやら単なる協力関係ではなく、利害のみで結ばれた危うい繋がりのようです。
ストレガの少年は、荒垣を通じて主人公たちの目的が「タルタロスと影時間の消滅」であることを知り、激しい衝撃を受けていました。彼らはタルタロスを「滅びの塔」と呼び、何か桐条グループさえ把握していない「世界の真実」を知っている節があります。 同じペルソナ使いでありながら、決定的に相容れないスタンス。荒垣の抱える秘密とストレガの野望が、いつか私たちの前に牙を剥くであろうことを予感させ、おっさんの背筋に冷たいものが走りました。
リミッター解除!オルギア・モードの圧倒的火力と諸刃の剣





実戦に投入されたアイギスの実力は、まさに「対シャドウ兵器」の名に恥じないものでした。 彼女にのみ搭載された特殊機能「オルギア・モード」。作戦コマンドで指示を出すことにより一時的にリミッターを解除、爆発的な機動力と攻撃力を発揮してシャドウを蹂躙します。 「!!……この連続攻撃のラッシュ、まさに圧巻の一言だな」
しかし、この強力な力には相応の代償が伴います。効果終了後は強制的にオーバーヒート状態となり、一定時間、一切の行動が不可能な無防備状態に陥ってしまうのです。まさに決戦用の「諸刃の剣」。 もっとも、アイギスは通常状態でも十分にペルソナを使いこなし、高い戦果を挙げてくれます。オルギア・モードに頼りすぎず、ここぞという場面での「必殺の一撃」として運用するのが、おっさん流の戦略と言えるでしょう。
鋼の絆がもたらす「滅びの塔」への挑戦
ペルソナ3(PS2版・プレイリポート14)
総評としては、アイギスという唯一無二のヒロインの加入により、バトルに新たなタクティクスが生まれ、同時に物語のミステリー要素が一段と深まった、非常に密度の濃いエピソードでした。
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アイギスの「あります」口調に癒やされつつ、彼女の秘められた過去に迫りたい方
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オルギア・モードを使いこなし、圧倒的な火力でタルタロスを制圧したい方
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荒垣とストレガの奇妙な関係から、世界の裏側に潜む「滅び」の予感を感じたい方
こうした方々には、自信を持って「機械の乙女が指差す先に、君たちの進むべき真実があるぞ」とお勧めします。 なぜアイギスは主人公を守ることに執着するのか。そして荒垣が飲み続けるカプセルの意味とは。おっさんは、ゆかりの監視(?)を潜り抜けつつ、第15回のリポートに向けて、次なる満月の夜に向けた準備を進めることを心に誓いました。皆さんも、ペルソナ3が贈るこの「鋼鉄の純愛」を、ぜひ一度その身で体験してみてくださいね。