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練乳好きには物足りない?新作「台湾ドーナツ」のリアルな味わいを検証

投稿日:2020年7月14日 更新日:

【コンセプトの魅力】ふわふわ食感の追求!台湾現地をイメージした揚げドーナツの挑戦

スーパーのパンコーナーで、どこかレトロで親しみやすいパッケージに惹かれて手に取った本商品。

このパンが持つ最大の強みであり、手に取る側が最も期待を寄せるポイント(アイデンティティ)は、日本の揚げドーナツにはない「独特のソフトな口当たり」をどれだけ再現できているかという点にあります。

サクサクのクランチ感で勝負するのではなく、衣をつけて揚げることで独特のソフト感を生み出す台湾スタイル。この難易度の高い再現に大手メーカーであるヤマザキがどう挑んだのか。 日々の激しいタスクの合間に、異国のアジアンカフェ気分を味わいたい大人世代のブレイクタイム(リフレッシュタイム)として、どんな物語を見せてくれるのか、期待を込めて開封していきましょう。

ふわふわの生地に衣をつけて揚げました。

台湾で食べられているドーナツをイメージしています。

指先から伝わる優しさ!ふわふわ生地のポテンシャルは合格点

袋からそっと取り出し、お皿の上へと移して細部(ディテール)をチェック(ビジュアルチェック)していきます。

まずファーストインプレッション(外観)として好印象なのが、その生地の柔らかさです。 一般的な揚げドーナツにありがちな油ギッシュで重たい質感ではなく、確かに「ふわふわ」と空気をたっぷりと含んだ、非常に軽やかな仕上がりになっています。

見た目のボリューム感はしっかりとありながら、指先で触れると吸い付くような柔らかさを感じられ、この生地の食感に関するホスピタリティは非常に高いレベルにあると言えます。まずは生地そのものの美味しさを確かめるべく、大きく一口がぶりと噛み締めてみましょう。

練乳の「コク」と「インパクト」のジレンマ!これは砂糖ドーナツなのか?

生地の食感の良さに頷きつつ、いよいよ本命である「練乳風味のチョコレートコーティング」へと味覚をフォーカスしていきます。

「……ふむ。なるほど。生地は良いのだが、肝心の『練乳』の主張が予想以上に大人しいな」

一口食べてみてまず感じたのは、期待していた「練乳特有の濃厚でとろけるような甘みとコク」が、想像していたよりも遥かにライトであるという点です。 パッケージからは、こってりと練乳の甘さが口いっぱいに広がるような濃厚なインパクトを連想してしまいますが、実際に食べてみると、それが「普通に砂糖をコーティングしているだけのドーナツ」と大差ないような、非常にシンプルな着地になっています。

私のように「練乳のガツンとしたミルキーなコク」を求めている熱狂的な練乳ファンからすると、この味わいは決定的にインパクトが足りず、少々物足りなさを感じてしまうというジレンマに直面しました。

「台湾風」という名のハードルと、地味な仕上がりの正体

今回、ヤマザキの「台湾ドーナツ(練乳風味)」を体験してみて、率直な感想として抱いたのは「全てにおいて非常に地味で、良く言えば優等生、悪く言えば没個性的である」という点です。

ふんわりとした生地の食感自体は非常に食べやすく、誰にでも好まれる優しい仕立てなのですが、「台湾風」という触れ込みから期待してしまうような異国情緒や、この商品でなければ味わえない「特別な個性(特別感)」が、味の面でいまひとつ見当たらないのです。

奇をてらわない実直なパンと言えば聞こえは良いですが、競合他社が次々と個性的なスイーツをデリバリーする中で、この味わいはもう少し練乳の甘さを尖らせるか、あるいは生地にもう一捻りアクセント(スパイスや食感の対比)があっても良かったのではないかと感じました。

【おっさん流の楽しみ方】物足りなさを補う「足し算の裏技」

もし「ちょっと地味だな……」と感じてしまった場合は、自宅で簡単な足し算をしてアップデートしてみてください。

※おっさん直伝のカスタマイズ 軽くトースターでリベイクし、表面の糖衣を少し溶かしてから、追い練乳(チューブのもの)をさらに細くかける。最後にほんの少しだけ「塩」をひとつまみパラッとふりかけてみてください。 これだけで塩気が甘みを劇的に引き立て、練乳のコクが一気に覚醒し、物足りなかったインパクトが最高のバランスへと進化しますよ。

味の冒険をしない、手堅い定番パンとして楽しむのが正解

今回、ヤマザキの「台湾ドーナツ(練乳風味)」をじっくりと体験してみて、そのライトな佇まいの裏にある、生地の素晴らしさと、味付けにおける圧倒的な平穏さを深く見極めることができました。

期待していたような「濃密な練乳感」や「台湾現地の衝撃」を過度に期待して購入してしまうと、その普通すぎる仕上がりに肩透かし感を覚えてしまうかもしれません。 しかし、決して不味いわけではなく、毎日の朝食や、おやつとして「手堅い美味しさ」を求めている方にとっては、奇をてらわない安心の一品であることに変わりはありません。

「ベタベタとクドすぎるドーナツは苦手だけど、パンらしい優しい食感には癒やされたい」という局面においては、これほどお腹を邪魔しないスマートな優等生も珍しいでしょう。

スーパーのパンコーナーで見かけた際は、ぜひ今回の「味は非常にシンプルで、手堅い仕立てである」という本音の特徴を頭の片隅に置きつつ、お好みの飲み物と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。派手さこそありませんが、その飾らない優しさが、あなたの日常にふと馴染む瞬間があるかもしれません。

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