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メゾン・ド・魔王を遊んだ感想【経営者と征服者の2つの顔を使いこなせ!】

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これまでにない新境地を開いた意欲作!

タイトルを見ただけでは、どのようなジャンルのゲームかさえ想像できなかった。そして、実際に遊んでみてそうした第一印象はあながち間違っていなかったことを知った。

まず、プレイヤーが操作する魔王は世界征服を目論んでいる。ここまで魔王を地で行く主人公なのだなと納得もするのだが、その方法がぶっ飛んでいた。

それは、魔王自らがアパート経営をしながら共に戦ってくれる住人を増やし戦力を整えていくというぶっ飛んだ計画。

そうした、これまでにない世界観と設定は、経営シミュレーションとタワーディフェンスを併せ持った新ジャンルさえ確立しており、タイトルの第一印象か受けた混沌としたものが形ある魅力としてプレイヤーを虜にする内容となっている。

アパート経営しながら世界征服!

ゲームは一つの画面上だけで進行していくのだが、ゲーム内では時間の経過や天候の変化があり、さらに日々、アパートの周りには物件を探している魔族たちが所狭しと動いている様子が見られ、飽きがこない作りとなっている。

さらに、魔王からすれば敵と言える存在の人間たちが定期的にアパートを襲ってきて防衛戦を余儀なくされるので、静止画のようにみえて実のところ画面から目が離せないという一面もあったりする。

それでも画面から伝わる印象通り敵味方ともに可愛らしいキャラクターデザインでもあるように、難易度的には優しい設計となっており、慣れてくれば住人の暮らしぶりをぼんやりと眺めるような遊び方もできるので、取っつきにくさは皆無と言ってよい。

経営シミュレーション&タワーディフェンスの二刀流!

前述では、のんびりプレイも可能と記述したが、冒頭でも触れたようにタワーディフェンス的要素も含んでいるので、当然、戦いを完全に遠ざける事は出来ない。

何より本作のクリア条件は人間界の征服である。それはゲーム内でもアパート前に建てられた看板と言う形で提示されている。

看板には様々なクエストが書かれ、それをこなすことで報酬と新たなクエストが更新されるようになっており、最後にはエンディング条件となるクエストもそこで受注することが出来るようになっている。

ただし世界征服の計画に期限などは設けられていないので、初見では作品を楽しみながら理解していくという遊び方がおススメ。

日常と非日常が混在する世界だからこそ…

ファンシーなキャラクターに妙に耳に残る音楽。そんな雰囲気だからこそポップな印象の作品というイメージがつい先行してしまう。

実際にプレイした中でも、おどろおどろしい様なことはなかったのだが、ある種の生々しさを感じさせるものはあった。

それはアパート経営するなかで共に戦う住人(魔物)にしっかりと日常が描かれていることに関係している。独身者として入居し、後に恋人と同居するようになり、ついに子供が誕生。

これはゲームを有利に進めるために必要な工程に過ぎないのだが、朝を迎えると子供がランドセルを背負い通学し、大人は出勤する。日が暮れたころにそれぞれが帰宅してくる。

そうして月日が流れるなかで子供が成長し大人になる。それをアパートに住む家族の分だけ見守ることになるのだ。これがアパート経営だけのゲームなら微笑ましいものだが、その間には人間たちとの戦いも行われる。

その戦いの中で命を落とすことがある。当然、生き返ることなどない。時間の経過とともに自然と住人に感情移入をしていた中で、これが思った以上にズシンと来る。

もちろん、こちらも撃退した人間の命は奪っているので、甘い考えに捉われるなと思われるかもしれないが、日常生活と戦闘パートが同時進行なので割り切ることが難しい作りともなっている。

牧歌的な雰囲気の中で不意にやってくるシリアスな展開は、とてもエッジが効いた演出となっており、ときにプレイヤーへ極めてシビアな思考と判断力を迫ってくることもあったりする。

総評

本作では様々な魔物が住人候補として登場する。

しかし、最初からすべての魔物が出現するわけではなく、一部の上位種族には予め出現条件が設定されていたりする。

また、アパートに入居してもらうのも一筋縄ではいかない種族も存在する。そうした種族に気に入ってもらえるように部屋の改装を行う必要があったり、入居後もいろいろと注文をつけてくることが多く、それにうまく対応することが求められる。

中には無職の魔物や収入面で滞納するものもいたりと、そこで感じられる気苦労は魔王ではなく、まさにアパート経営者そのものである。

それでも、遊んでいるうちに経営のコツを学んでいき、同時に人間との戦いも経験を積むことで、いつしかこの妙な設定のゲームの魅力に憑りつかれていく感覚を是非ともプレイして味わってほしいと思う。

-PS4, 趣味

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