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『新・ロロナのアトリエ』が初アトリエに最適な理由とは?実際に3周プレイしてわかった魅力と深み

投稿日:2021年10月22日 更新日:

本作『新・ロロナのアトリエ』は、タイトルからもそれら『Plus』シリーズとは一線を画した存在であり、3Dモデル、フィールドマップといったグラフィックはもちろん、調合・バトルシステムといった各種要素を「メルルのアトリエ」をベースにゲームシステムも再構築したまったく新しいタイトルとなっております。

また、『Plus』シリーズでご好評いただいた追加要素も盛り込んだ内容となっており、『アトリエ』シリーズ初心者はもちろん、『アーランド』シリーズファンの方にも、かつての『ロロナのアトリエ』とはまた違う感覚で楽しんでいただけるタイトルを目指しました!

(公式サイトより引用)

■ ついに手を出した“アトリエ”シリーズ初体験!

1997年に「マリーのアトリエ」が登場して以来、20年以上も続くガストの人気シリーズ「アトリエ」。その存在は知っていながらも、「今さらプレイするのはちょっと…」と躊躇していた筆者ですが、ついにその壁を乗り越えて『新・ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』をプレイしました。

実は、長年続いてきたシリーズというだけで、勝手に“初心者お断り”のような印象を持っていたんです。作品ごとの繋がりやシステムが複雑で、初めての人が途中から触れても楽しめるのだろうか?と。

でも、プレイしてみて最初に感じたのは――
**「なんでもっと早く遊ばなかったんだろう!」**という素直な驚きと後悔。

シリーズの長い歴史は、決して“新参者に冷たい”ものではなく、むしろとても親切に作られていました。チュートリアルは丁寧で、システムの説明も段階的。少しずつ理解しながら進められるので、まるで主人公ロロナと一緒に“錬金術”を学んでいくような感覚が味わえます。

■ ロロナと一緒に成長できる安心設計

本作の主人公は、見習い錬金術士のロロナ。まだまだ未熟で、あれこれ失敗したり、悩んだりする彼女の姿は、初めてアトリエシリーズに触れるプレイヤーにとって、とても心強い存在です。
まるで「一緒に頑張ろう!」と励ましてくれているようで、プレイヤーの不安を自然と和らげてくれました。

また、物語は優しく、ほんわかとした雰囲気で進行。ですが、その裏にはしっかりとしたゲーム性が潜んでいて、油断はできません。

■ 見た目はゆるふわ、でも中身は骨太! 奥深い調合とスケジュール管理

アトリエシリーズの醍醐味と言えば、やはり“調合”システム。本作でもそれは健在で、さまざまな素材を組み合わせてアイテムを生み出す楽しさが詰まっています。
しかも、ただ作ればいいというわけではなく、品質や特性を考慮して“いかに効率よく、かつ良いものを作るか”が求められます。

加えて、本作には“日数”という制限があり、何をするにも時間がかかるため、スケジュール管理が重要。アイテムを作るにも、素材を集めるにも、戦闘に出かけるにも――すべてに時間が必要です。

この制限が、プレイに程よい緊張感を生み、「今日はどこまで進めるか」「この順番でこなすのがベストかも?」と、思考を巡らせる楽しさに繋がっていました。

筆者も、途中で何度か攻略サイトを覗き見したり、先人たちの知恵を借りたりしましたが、それすらも“成長の糧”と感じられる、前向きな経験になりました。

■ 可愛いキャラクターたちに癒される日々

そして忘れてはならないのが、キャラクターの魅力

岸田メル先生による繊細で可愛らしいキャラクターデザインは、作品世界に彩りを加えており、そのビジュアルが3Dモデルでもしっかりと再現されているのには感動しました。
表情豊かに動き回るロロナや仲間たちは見ていて楽しく、時には心を癒してくれる存在でもありました。

調合やスケジュール管理など、やや頭を使うシーンが続いたときでも、ふとロロナたちの仕草や会話にほっと一息。そんな“ゲームプレイにおける緩急”が上手に設計されているからこそ、長時間遊んでも疲れにくいのだと感じました。

■ ギャルゲーのように見えて、立派なRPG

一部の人からは「アトリエシリーズってキャラ萌えが強そう」といった印象を持たれることもあるかもしれません。しかし、本作は見た目に反して非常に堅実なRPG要素を備えています。

戦闘もターン制ながらしっかり戦略性があり、仲間との絆を育てながら成長していく要素もきちんと存在します。つまり、「可愛いキャラに囲まれて癒されながらも、RPGとしてのやりごたえも欲しい」――そんな欲張りなプレイヤーにもピッタリな内容です。

■ 良かった点:魅力に溢れる世界と、丁寧なゲームデザイン

● 魅力的なキャラクターと温かみのある物語

ロロナをはじめ、登場するキャラクターたちが本当に魅力的。ストーリー自体は決して大きなスケールではありませんが、だからこそキャラクター一人ひとりの成長や関係性の変化にじっくりと向き合うことができ、気付けば彼女たちのことが大好きになっていました。

● 岸田メル先生のキャラクターデザインがとにかく秀逸

イラストを担当するのは、今やアトリエシリーズの代名詞ともいえる岸田メル先生。ロロナをはじめとするキャラたちの繊細で可愛らしいデザインは、プレイ中の癒しになり、何度も彼女たちの仕草や衣装に見惚れてしまいました。

● 調合を理解していくプロセスそのものが“錬金術体験”

最初は複雑に思えた調合システムも、プレイを重ねるごとに理解が深まり、「なるほど、こうすれば良い物ができるんだ!」という発見の連続。まさに、自分自身が錬金術師として成長していく感覚があり、ゲームプレイの中心に見事な体験が据えられています。

● コスチュームチェンジで楽しみの幅が広がる

一部のキャラクターに限られますが、コスチュームチェンジが可能で、見た目を変えることで新たな気分で冒険を続けられるのも嬉しい要素。岸田メル先生のデザインの幅広さを堪能できる部分でもあります。

● 会話はフルボイス! キャラクターたちが生きている

主要キャラクターのセリフはフルボイス対応。声優陣の演技も素晴らしく、感情のこもったセリフ回しがキャラクターの魅力を何倍にも引き立ててくれます。

● 世界観に溶け込むBGMの数々

音楽も非常に心地よく、調合や冒険、日常のシーンそれぞれにぴったりマッチしています。長時間遊んでいても耳に残ってストレスにならない、計算されたBGMが全体の雰囲気作りに一役買っています。

● 本編クリア後に広がる“延長戦”も充実

エンディングを迎えた後も、のちに続くアーランドシリーズの主人公たちとのコラボイベントが登場。これはまさにシリーズファンにとってのご褒美であり、新規プレイヤーにとっても「次作を遊びたい!」というモチベーションに繋がる良い導線となっていました。

■ 気になった点:古さゆえの不便さも少々…

● フリーズが頻発するため、こまめなセーブが必要

PS3タイトルということもあり、ソフトの安定性に若干の不安あり。特定の条件下でフリーズすることがありました。特に中盤以降でのクラッシュは地味に心を折られるので、セーブはこまめに行いましょう。

● 初見殺しイベントに注意

一部のイベントでは、「こんなの分かるわけない!」という**いわゆる“初見殺し”**な条件があり、攻略情報を見ないと達成が難しいことも。理不尽とまでは言いませんが、慎重にプレイするか、情報を整理しておく必要があります。

● 初心者には周回プレイが前提に

多彩なエンディングやイベント、調合の深さなどを全て楽しむには、周回プレイが事実上の前提となります。ただし、クリア後にはアイテムや特性などを一部引き継げるため、2周目以降はかなり快適に進行でき、プレイの幅が広がる楽しさもあります

■ ロロナでよかった、初めてのアトリエ体験

この『新ロロナのアトリエ』を初めてのアトリエ体験に選んで、本当によかったと感じています。

ゲーム開始当初は、シリーズを長く遊んできたプレイヤーにとっては“当たり前”の仕様や知識に戸惑うことも多く、プレイ中に何度も立ち止まることがありました。
ですが、主人公ロロナ自身もまた、右も左もわからない見習い錬金術師という設定があるおかげで、自分の成長と彼女の成長が重なり、どこか励まされるような気持ちになれたのです。

そして気付けば――3周クリアしていました。

途中からは、「もっといいアイテムを作りたい」「あのボスを倒すにはどうすれば?」と、自分の中に小さな目標がどんどん湧いてきて、まるで時間を忘れてのめり込んでいたように思います。

困った時には、先人たちの攻略情報を頼りにしながらも、自分なりの工夫や試行錯誤を重ね、最終的にはすべての目標を達成できたことが今では誇らしい思い出です。

■ まとめ:アトリエの最初の一歩にふさわしい、温かく奥深い作品

『新・ロロナのアトリエ』は、シリーズに初めて触れる人でも安心して楽しめるよう、丁寧に作り込まれた導入作です。

見た目の可愛らしさや柔らかな雰囲気に油断していると、その奥に潜む緻密な調合システムや戦略性に驚かされるはず。そして何より、ロロナというキャラクターとともに“成長する体験”が、プレイヤー自身の記憶にしっかりと刻まれていきます。

この一作をきっかけに、私はアーランドの物語をもっと知りたくなりました。
いま、次に手に取るべきは『トトリ』か『メルル』か――
そんな嬉しい悩みを抱えながら、新たな錬金術の旅路を歩み出そうと思います。

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