「超獣ギガ大戦」は、各地に設置された心を操る「変な像」を壊すため、仲間を集めて戦う、簡単操作のタワーディフェンスゲームです。
絵巻物をモチーフとしたおもしろケモノたちが繰り広げる大集団お祭りバトルと、仲間たちの育成が魅力の本ソフトを是非お楽しみください。【超獣ギガ大戦について】
絵巻テイストの動物仲間を集めて、育てて、ノリで世界も救っちゃおう!
大集団のお祭りバトルがお気軽に楽しめる、おもしろケモノ育成&タワーディフェンスゲームです。<簡単操作でギガバトル>
集めた仲間を選んでバトル!
出撃させる仲間をどんどん選択していくだけの簡単操作。
拠点としている月の船『月姫』を守りつつ、謎の集団『ロボウサ革命軍』が各地に設置した変な像を壊そう!
鳥獣戯画をベースにした、ゆる~く遊べる世界観が魅力
「タワーディフェンスゲーム」と聞くと、常に変化する戦況の中で素早く的確な判断を求められる、頭をフル回転させるジャンルという印象を持つ人も多いでしょう。ですが、今回プレイした『超獣ギガ大戦』は、そんなハードなイメージとは一線を画す、非常に“ゆるい”雰囲気とテンポ感で構成された作品です。
あまり深く考えなくても、キャラクターをぽんぽん出していくだけで進んでいく戦況。気づけば「もう1戦、あと1戦」と、時間がどんどん吸い取られていく、ある意味で中毒性の高いゲーム性になっています。これは決してネガティブな意味ではなく、“気軽にプレイできる楽しさ”がきちんと設計されているということなのです。
魅力の中心は、個性豊かなキャラクターたち
本作最大の魅力は、やはりその登場キャラクターたちにあります。
鳥獣戯画風の絵巻物から飛び出してきたような兎や蛙といった正統派から、日本昔話の主人公、はては恐竜や宇宙人、将棋の駒のような意味不明(でも可愛い)キャラまで、とにかくバリエーションが豊富。
しかも、これらのキャラクターたちがコミカルに動き回る様子は、戦況そっちのけで眺めていたくなるほど微笑ましく、癒し効果すら感じさせてくれます。ゲームでありながら、どこか紙芝居や寸劇を見ているような感覚。勝ち負けにこだわらず、ただ世界観を楽しむ──そんなプレイスタイルも許容されているのが、本作の魅力と言えます。
遊びやすさ重視の設計と、ちょっぴりやりこみ要素も
『超獣ギガ大戦』は、横スクロール型のタワーディフェンスゲーム。用意されたステージ数は50以上と、そこそこのボリュームがありながらも、1回のバトルにかかる時間は約1~2分と非常にテンポが良いです。
さらに、ステージをクリアするごとに、育成に使える資金や、戦闘で使用する便利アイテム(ガチャに使うギア)を入手でき、新しいキャラクターも次々とアンロックされていきます。この「報酬の循環」が見事で、「あと1回だけ……」が止まらなくなる仕組みになっています。
また、キャラクターには育成要素もあり、自分のお気に入りメンバーを中心にチーム編成して進めていく楽しさも健在。難易度も緩やかで、特定のキャラに依存しすぎず、多くのキャラに活躍の場があるのも好印象です。
ここが良かった!プレイして感じた魅力ポイント
良かった点
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戦闘1回あたり1~2分とテンポが非常に良く、短時間で遊べる
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クリアごとに新キャラや育成資源が手に入り、やる気が続く
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シンプルなルールと操作性で誰でもすぐ楽しめる
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キャラクターたちがユニークかつコミカルで見ていて飽きない
気になった点
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育成がある程度進むと、ほぼ負けなくなるため、緊張感は薄め
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全ステージのクリア自体は10時間かからず、ややボリューム不足と感じる人も
シンプルだけど癖になる、不思議な魅力を持つ一作
総じて、『超獣ギガ大戦』は戦略性を求めるタワーディフェンスゲームとは真逆の、癒しや笑いを提供する“ゆるゲー”の側にある作品です。しかし、だからこそ他にはない魅力を持ち、唯一無二の個性を放っています。
本格的にやり込むようなタイプのゲームではありませんが、空いた時間にちょっとした癒しを求めたいとき、疲れた頭をリセットしたいとき──そんな時にはぴったりの作品だと感じました。
極限までシンプルにしたゲームデザインの中に、キャラクターの魅力とテンポの良さ、報酬の心地よいループを見事に織り交ぜたこの作品。
「時間泥棒系ゆるゲー」を探している方には、自信を持っておすすめできるタイトルです。