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『アサシン クリード シンジケート』クリア評価!賛否両論を乗り越えた革新と双子の絆

投稿日:2020年1月25日 更新日:

舞台は産業革命期のロンドン!激動の時代がアサシンの物語を彩る

アサシン クリードシリーズ最新作、『アサシン クリード シンジケート』をクリアしました!今回の舞台は、シリーズで最も近代的な1868年のロンドン。産業革命のただ中にあり、技術革新が急速な発展をもたらす一方で、社会は大きな変革の波にさらされていました。

旧来の権威が終わりを告げ、資本主義が台頭するこの時代は、これまでにないほどの貧富の差を生み出します。生活苦にあえぐ下層階級の人々は、既存の権力に対抗する手段としてギャングに身を投じていきました。人類の発展の裏側で、富と権力、そして暴力が渦巻く混沌としたロンドン。本作では、そんな激動の時代を背景に、アサシンたちの新たな物語が紡がれます。

シリーズ初のダブル主演!個性豊かな双子の主人公が魅せる成長物語

『シンジケート』最大の注目ポイントは、なんといってもシリーズ初となる二人の主人公を操作できること!アサシンの家系に生まれた双子の姉弟、エヴィーとジェイコブが、ロンドンを舞台に大活躍します。

姉のエヴィーは、しっかり者で融通が利きにくい一面も持ち合わせていますが、その分冷静で戦略的な思考の持ち主。一方、弟のジェイコブは、無鉄砲で感情的、しかしどこか憎めない愛すべきキャラクターです。正反対の性格を持つ二人は、物語の中で何度も意見を衝突させます。これまでのシリーズの主人公にも未熟な部分はありましたが、今回の姉弟はまさに成長過渡期。感情的にぶつかり合う様子がたびたび描かれ、それを微笑ましく見守れるかどうかが、プレイヤーの感情移入度を左右するかもしれません。

個人的には、当初ジェイコブがその見た目に反して精神年齢が低く見え、正直あまり好きになれませんでした。しかし、物語を進めるにつれて大人へと成長していく彼の姿には、親心のような喜びを感じられました。ある意味、親の視点を持って見守る必要がある二人の存在は、シリーズに全く新しい主人公像を生み出したと言えるでしょう。

この二人の主人公は、単にストーリー上で魅力を発せるだけでなく、操作感にも明確な差別化が図られています。それぞれの特徴を活かした個別スキルが用意されており、メインストーリーではどちらかの操作に固定されることもありますが、それ以外では自由に切り替えが可能。プレイヤーは好みに応じて、あるいはミッションの状況に応じて使い分けることができます。

この自由な切り替えシステムは、個人的には素直に面白いと感じました。私は「フルシンクロ」(ミッション中の個別条件達成)を目指すタイプのプレイヤーではありませんが、ミッションによっては姉弟のどちらを選ぶかで攻略手段や難易度が変化するため、戦略的な使い分けが遊びの選択肢を広げてくれたのは非常に新鮮でした。

大幅に向上したアクション性と新たなシステム!RPG要素の強化も

前作『ユニティ』で最も厳しい評価の一因となった、アクション性の希薄な部分。しかし、『シンジケート』ではこうした部分に徹底的な改善が施されています。カウンターやスタンをうまく利用すれば、一人で5、6人の敵を捌ける爽快なアクションが可能に!フルシンクロを無視して遊ぶのであれば、かなり自由に立ち回れるようになり、敵に姿を晒したまま正面突破する**「戦士プレイ」**も選択肢の一つとして加わりました。

一方で、今作ではレベル制度が導入されており、敵や装備品にもレベルが振り分けられています。そのため、自分のレベルより高い武器は装備できなかったり、敵のレベルが少しでも高いと不利を強いられるなど、RPG要素が『ユニティ』よりも強化されている部分もあります。『ユニティ』では煙玉を使えば手軽に敵を倒せた場面でも、『シンジケート』ではしっかりとレベル上げの努力が求められます。

ただし、経験値を稼げるポイントは序盤から豊富に用意されており、時間をかければ物語の序盤で最強レベル、あるいは最強に近い装備にすることも可能です。そうなれば、その後はサクサクとストーリーを進めることができるでしょう。シリーズの中でもアクションRPG要素が強い作品なので、この点はシリーズファンの中でも評価が分かれるかもしれませんね。

自由度の高い移動手段「パルクール」がさらに進化!ロープランチャーで縦横無尽にロンドンを駆け巡る!

アサシン クリードといえば、やはり自由性の高い移動手段である**「パルクール」が魅力の一つです。今作で新たに登場したガジェット「ロープランチャー」**は、これまでのシリーズにはなかった爽快さと利便性を兼ね備えています。パルクールと組み合わせることで、その性能は最大限に活かされ、高層ビルからビルへと瞬時に移動したり、高所から敵を一網打尽にしたりと、縦横無尽な移動が可能になりました。

ロープランチャーの追加により、今作では敵に追われ続けることはほとんどありません。そして、大幅に広がった移動手段は、逃走用だけでなく、敵陣攻略においても遺憾なくその力を発揮してくれます。

他にも、敵を感電させる効果を持つ電気爆弾など、産業革命期ならではのアイデアを凝らした武器が登場し、プレイヤーを楽しませてくれます。時代背景をうまく取り入れたガジェットの数々は、ゲームプレイに新鮮な刺激を与えてくれました。

プレイして感じた「楽しかった点」と「気になった点」

いくつかプレイ中に感じた良い点と、少し気になった点をまとめてみました。

〇 楽しかった点

  • 序盤からの高い自由度: 育成やオープンワールド内での行動がプレイヤーの判断に委ねられる形となっており、遊びの幅が非常に広いです。
  • 爽快なアクション性: 簡単なボタン操作で「無双プレイ」が可能になり、敵をなぎ倒す爽快感がたまりません。
  • 美しいロンドンの街並み: 精巧なグラフィックで再現された1868年のロンドンは、思わず立ち止まって見惚れてしまうほど美しいです。
  • 改善された銃撃回避: 前作で凶悪だった敵の銃撃が、ワンボタンで回避できるようになり、ストレスなく戦闘を楽しめます。
  • 馬車での探索: 馬車を操作してロンドンの街並みを自由に巡ることができるのも、この時代ならではの楽しみ方です。

✖ 気になった点

  • ロードの頻度: ファストトラベルやトライ&エラーの場面で頻繁にロードを挟むため、多少なりともストレスを感じることがありました。
  • フリーズの多さ: これまでのシリーズの中でも、フリーズが多い印象を受けました。
  • アサシン教団の描写の希薄さ: アサシン教団の信条や教義に触れることが少なく、まるでギャングの物語をプレイしているかのように感じてしまう場面がありました。
  • ボーナス制度の束縛: プレイヤーの行動や判断に束縛を与えるボーナス制度は、せっかくの自由度と相性が悪いと感じました。

『シンジケート』をクリアしての総評!:青い春と新たなアサシン像

様々な新要素が盛り込まれ、総じて非常に好印象を抱いた『アサシン クリード シンジケート』。前作『ユニティ』で多くのユーザーから受けた不評に対して、これ以上ないレベルで改善されており、非常に遊びやすく、とっつきやすい作品になっていると思います。キャラクターの操作性向上や成長要素なども強化され、ゲームプレイの深みややりこみ要素もさらにアップしていました。

特に、二人の主人公による物語と、彼らを使い分けるシステムは本作の核であり、長く続くシリーズ作品に新鮮味をもたらすという役割も果たしていたのでしょう。斬新で、素直に面白かったです。

ただ、基本的に行動を共にしているので、これまでの単独主人公の物語に比べて内容が特別重厚になったかというと、そうではありません。むしろ「二人で一つ」と表現した方が正しいかもしれません。それでも、時にぶつかり合いながら、困難を前にした時には手を取り合っていく二人の姿は、双子だからこそ描ける内容であり、その過程で芽生える**「青い春」**のような感情をプレイヤーに抱かせてくれました。

一方で、アサシン教団としての描かれ方は最も希薄であり、そのため永遠のライバルであるテンプル騎士団の存在感も同様に薄れてしまっている点は否めません。印象に残る人物は登場するものの、これまでのシリーズに比べて両者の因縁や絡みが少なく、単に立場の違いから対立を深めていくという内容に終始しているように感じられました。

弱者救済のためにギャング団を率いるというメインテーマが、本来闇に属するはずのアサシンの存在意義を曖昧にしてしまった側面はあったかもしれません。しかし、それも産業革命によって時代が大きく変化したことで、アサシンとテンプル騎士団、二つの組織のあり方も揺らぎ始めている、という解釈もできるでしょう。

それでも変わらないこともあります。シリーズ同様に、歴史上の大人物たちと関わりを持てる部分は本作でも健在です。ちょっとした歴史探訪のような遊びができるのも、このシリーズならではの大きな魅力。

ロンドンにおける目覚ましい発展の中で繰り広げられる支配階級と下層階級の闘争に身を投じていく二人のアサシンの物語は、若さ溢れるものであり、どこか青春の香さえ漂わせていました。シリーズファンはもちろん、アクションゲーム好きにもおすすめできる一本です!

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