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イカれた終末世界で大暴れ!『RAGE 2』が最高にバカで最高だった話

投稿日:2021年9月27日 更新日:

小惑星の衝突により人口の8割が死亡し、人類が滅亡の一途を辿る世界。そこは血に飢えた冷酷なギャングが徘徊し、オーソリティーが圧政を目論む場所となっていた。ウェイストランド最後のレンジャーであるウォーカーは、権力に対する脅威とみなされ、住処を奪われ死の淵に立たされる。今こそ、正義と自由のために怒りをたぎらせろ。常軌を逸したマシンでの戦闘、スーパーパワーを駆使した主観視点での乱戦、狂気に満ちたオープンワールド。あなたは残忍なギャングと戦いながら苛酷なウェイストランドを駆け巡り、オーソリティーの圧政を打ち砕くために必要なツールと技術を探し求める。

ディストピア×ヒャッハー!イカれた世界を全力で駆け抜けろ

突如として訪れる狂気、暴力、退廃…。そんな終末世界を舞台に、プレイヤーは「唯一無二の存在」となって世界を暴れ回る──それが『RAGE 2』という作品です。
本作は、荒廃したオープンワールドを自由に駆け回り、好きなように戦い、探索するという自由度の高いアクションシューターです。プレイヤーは「レンジャー」と呼ばれる特別な力を持った主人公・ウォーカーを操作し、荒野に渦巻く狂気と暴力の支配から人々を解き放つ戦いに身を投じることになります。

本作最大の魅力は、ディストピア的な陰鬱さと、「ヒャッハー」なぶっ飛んだ世界観が絶妙に融合している点です。プレイヤーが訪れる都市や拠点は、どこも退廃的で怪しげな空気に満ちていますが、住人たちはその中でもたくましく、どこかユーモアすら感じさせる生活を送っています。

ブラックジョークが散りばめられた会話や、奇抜すぎるNPCたちとの出会いが、プレイヤーを飽きさせることはありません。むしろ、このイカれた世界観にどっぷりと浸かることこそが『RAGE 2』を楽しむうえでの大きな魅力となっています。

物語はシンプル、しかし遊び方は無限大

物語自体は比較的ストレートです。物語冒頭で、大切な人を目の前で殺されたウォーカーは、敵への復讐と世界を変えるという目的のもとに旅立ちます。
ここでプレイヤーに与えられるのは、完全なる自由。どこへ行こうが、何をしようがプレイヤーの勝手。ミッションをこなしてもいいし、道中の敵拠点を制圧して回ってもいい。中には、戦闘そっちのけで車両カスタマイズやスキル開放に熱中してしまうプレイヤーもいるでしょう。

本作は、最近のオープンワールド作品にありがちな「レベル制の壁」や「シナリオ主導の一本道感」がなく、アクション重視の設計が際立っています。
そのため、RPG的な育成や厳密な進行ルートは存在せず、あくまでも「戦って、強くなって、好きな方向に進めばいい」という設計になっているのです。

特に、拠点攻略や武器・スキルの開放に明確な順番がないため、誰しもが異なる攻略体験をすることになります。これはゲームの自由度の高さを裏付けており、逆に言えば「遊び尽くす意志」がないと、あっという間にエンディングを迎えてしまうかもしれません。

本編を駆け足で終わらせるも良し、寄り道三昧も良し

『RAGE 2』では、本編だけを追えば10時間程度でクリアできてしまいます。シンプルにストーリーを追いたい人には、ややボリューム不足と感じるかもしれません。

しかし、敵拠点の攻略、スキルと武器の完全解放、隠しアイテムの収集などを楽しむプレイヤーであれば、30時間以上は余裕で没頭できるボリュームとなっています。特に、スキルや武器は強化することでまったく別物のように扱いやすくなり、戦闘のテンポも大きく変化します。

また、途中で操作可能になる強力なロボット兵器の存在は、プレイ体験をさらに狂気じみたものへと変貌させてくれます。重火器をぶっぱなしながら、敵を圧倒していく快感は、もはや別のゲームをやっているかのような気分すら味わわせてくれます。

プレイして感じた良い点・気になった点

良かった点

  • 命中精度が高めに調整されており、シューターが苦手な人でも爽快な戦闘が楽しめる

  • スキルラインが豊富で、戦闘が苦手な人でも有利に立ち回れる設計(チート級アイテムもあり)

  • 後半で操作可能になるロボットの挙動が中毒的に楽しい!強すぎてロボゲーと化す場合も

気になった点

  • グロテスクな描写が多く、耐性のない人にはやや過激に映ることもある

  • マップが広い割には景色に大きな変化がなく、やや単調に感じる箇所も(荒廃世界という設定を考えると一概に欠点とも言い切れない)

  • 本編のみを追うプレイだと、物足りなさを覚える可能性あり

FPSが苦手でも楽しめる“やさしいシューター”

「RAGE 2」は、FPS=シューターゲームが苦手な人でもストレスなく楽しめる、親切設計が光る作品です。
筆者自身、普段はシューティング系のゲームが得意というわけではありません。しかし、本作では詰まる場面もほとんどなく、スムーズに攻略が進められました。

その理由のひとつに、主人公・ウォーカーが「銃だけで戦う存在」ではないという点があります。本作では、銃火器の扱いに加えて、超能力のような特殊スキルも駆使できるようになります。たとえば、敵を宙に浮かせて撃ち抜く「グラビティダッシュ」や、爆発的な衝撃を与える「スマッシュ」など、まるでスーパーヒーローのような爽快な戦い方が可能です。

これらのスキルは、戦闘のバリエーションを広げるだけでなく、プレイヤーの得意なスタイルに合わせた攻略ができる柔軟さを提供しています。
「ひたすら武器をぶっ放すプレイスタイル」でもよし、「スキルと連携したスマートな戦闘」でもよし。敷居の低さ(縦)と戦術の幅(横)を両立したゲーム設計が見事だと感じました。

ボス戦の緊張感もスキルでカバーできる絶妙な難易度

敵拠点の制圧や雑魚戦はテンポよく進められる一方で、限定的なシチュエーションで戦うボス戦はやや難易度が上がる印象です。ただし、これは本作が“理不尽”なのではなく、“プレイヤーの準備を促す設計”になっているからこそ。

戦闘を有利に進めるスキルツリーの存在や、レンジャーであるウォーカーの基本ステータスを強化する成長要素も充実しており、しっかり強化を進めれば難所も乗り越えられます。

さらにAIの挙動も緩めで、たとえば味方が撃たれていてもぼんやり空を見上げているような敵兵もいたりして、程よく肩の力を抜いてプレイできるシューターだと感じました。

荒野を駆け抜ける「マシン戦闘」の気持ちよさも魅力のひとつ

広大なオープンワールドを舞台とする『RAGE 2』において、欠かせないのが“相棒となるマシン”の存在です。
このマシンは、単なる移動手段に留まらず、強力な武装を搭載した兵器としても活躍してくれます。

ゲーム開始時から手に入る一台を中心に、旅の途中で新たなマシンを見つけ、乗り換えることも可能。ただし、アップグレードができるのは最初のマシンのみ。ちょっと寂しい仕様ではありますが、それだけ“最初の一台”に特別な思い入れを持てるようにも設計されていると感じました。

このマシンがあるおかげで、拠点攻略や敵集団の掃討などを“無双状態”で乗り切れる場面も多く、とくにウォーカーの装備が整っていない序盤は頼もしい存在になること間違いなしです。

世界観とキャラクターのクセが強い、だがそこがイイ!

『RAGE 2』をプレイして印象的だったのが、登場人物たちの強烈な個性です。ディストピア系のオープンワールド作品は数あれど、ここまで「クセしかない」NPCばかりの作品は珍しいかもしれません。

良い意味で“イカれてる”キャラクターたちとの出会いは、世界観への没入感をさらに高めてくれますし、それこそがこのゲームの持ち味でもあると感じました。
前作『RAGE』の続編ですが、前作未プレイでもまったく問題なし。チュートリアルを兼ねたオープニングが非常に丁寧で、自然と物語に入り込むことができました。

少し惜しいと感じたポイントも…

本作のオープンワールドは見た目の広さのわりに「移動中の仕掛け」や「ランダムイベント」が少なめです。
マップ上では野良の敵に遭遇することもありますが、倒しても特別な報酬が得られるわけではなく、戦うモチベーションがやや希薄。もちろん成長に関わる資源を落とすことはあるものの、サブクエストや拠点攻略を優先した方が効率的です。

また、武器は「拾う」ではなく、「拠点攻略で解放していく」方式のため、いわゆるハクスラ的なお楽しみ要素はほぼ皆無。レベル制も存在せず、敵を倒して経験値を積むようなシステムではありません。
そのため、“戦う理由”が薄く感じられる場面が中盤以降に目立ってくるのは否めません。

とはいえ、そうしたRPG的な積み重ねをあえて排除しているからこそ、序盤からどこへでも行ける自由さと、腕一本で戦える“アクションの純粋な楽しさ”が際立っているともいえるでしょう。

まとめ:誰でも気軽に楽しめる、暴走系オープンワールドシューター

『RAGE 2』は、FPS初心者でも安心して楽しめるバランス設計と、クセの強いディストピア世界、そして何より“ヒャッハー”な気持ちよさが味わえる作品です。

もちろん、ストーリーのボリュームや戦闘以外のイベントの少なさなど、物足りなさを感じる部分もあります。しかし、それ以上にプレイヤーに自由を与え、好きなように暴れ回れる快感が本作の大きな魅力。

「難しいことは考えず、広大な荒野をバイクで駆け抜け、超能力と火器で敵を蹴散らしたい!」
そんなあなたにとって、『RAGE 2』はまさに理想のアクション・オープンワールドゲームとなるはずです。

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