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終わってみれば、ファークライらしい結末とも言える
つい先日、無事にクリアすることができました。
うん、これまでのシリーズでも言ったが、とにかく…
ボリュームがすごかった!
メインミッション以外のサブミッションも多彩で、どれも楽しく遊ぶことができた。
特に今回は、舞台がアメリカということで、映画などでもお馴染みのブラックジョークや、いかにもアメリカンというちが人たちが登場し、物語を彩ってくれた。
そのおかげもあってか、カルト教団の支配下という状況でも、クスリとできる場面も多々あり、陰鬱とした空気を中和してくれる役割を果たしていた気がする。
それでも、終末思想に駆られた人たちの弾けっぷりも尋常じゃなく、ファークライのテーマである狂気も見事に表現できていたのではと評価。
エンディングに関しては賛否あるようで、私もクリア直後は、もやもやとした気持ちになり、ネットで調べたほど(苦笑)
ただ、これまでのシリーズでも核となる人物の最後の描き方は様々で、エンディングに関しても同様、それがファークライという結論が定着しているのも事実である。
私も、少しプレイから離れて、こうして冷静になってから記事を書くにあたり、そんなに悪いエンディングではなかったという気持ちでいる。
決して、エデンズ・ゲートに入信したいとう気持ちにはならなかったが、結末だけを見れば、ファーザーの予言はまやかしではなかった。
ただ、その一点のみが、ファーザーと、結末をバッサリ断罪できない思いを生んでいる。
主人公もまた、正義という大義のもとに、ファーザーたちの家族を奪った事実はかわりなく、激闘の末に物語の中心点となる二人が、あのような形で締めくくるエンディングは、決して悪くないと思えてきたのだ。
まぁ、今作ほど、あの後が気になるエンディングもなかったし、ずいぶんと余韻を残してくれた点も評価したい。
振り返れば、エデンズ・ゲートとの闘いは、どれも強烈なインパクトが残るものばかりだった。
ファーザーを始めとするファミリーの面々とは、物語上、何度とお互いの信念や主張をぶつけ合う展開が用意されていた。
レジスタンス側の立場からすれば、理解できる点などは皆無で、ただ、地域や街を支配する敵なのだが、最後の結末をみれば、彼らの行動にも意味や目的があり、限られた時間の中で必死だったという読み方もある。
ただ、あまりにやり方が一方的で、主人公の立場からは、どこまで対角線上の存在であった。
ともに救いをテーマにして活動しているのに、対立関係を生んでしまう矛盾含めて、なかなかに味わい深い作品だったと思う。
命を奪い合う中で、ファミリーが最後に見せた穏やかな表情は、なんとも印象深く残る。
ファークライ5は面白かった?
最後は、とてもシンプルな問いかけで締めようと思う。
ファークライ5をプレイし、クリアして、いまはどんな気持ちなのか?
答えもシンプルにいこう。
ファークライ5は最高に面白かった!
物語や結末に関しては、とても万人に受けるものではないかもしれない。
しかし、FPSゲームとして、オープンワールドゲームとして、ファークライ5は高い完成度をもっている。
そして狂気に支配された世界だからこそ、プレイする側も容赦なく、とことん本能的に遊ぶことが許される。
狂気と自由が交差する世界観を構築し続けるファークライシリーズは、今後も遊んでいきたいゲームである。