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アサシンとは思えない明るい主人公!
今作の主人公であるエツィオ。
前作の主人公であるアルタイルとは対照的な人物で、およそアサシンとは想像もつかない明るい性格。
しかし、そうした部分に少なからず親しみを感じ、アサシンに対しての見方へ変化を与えるキッカケともなる。
実際にプレイして物語を進める中で、エツィオへの親近感が深まり、それと共に作品への没入感が増した。
また、いかにも孤高の人というアルタイルと違い、エツィオには愛し、愛される家族の存在が描かれている。
そうした家族の中で育ったからこそ、あの人間味あふれる人格が形成されたのだと、物語を通して伝わってくる。
そして、その後、本人の意思とは関係なく、アサシンへの道を進むなかでも、家族の存在が、いつもエツィオの支えとして描かれる物語は、温かな人間ドラマとしても楽しめる。
変わらぬ面白さと、新しい試みがうまくマッチしている!
いま2018年に遊んでも、心に染み込む様な美しい街並みや景色が、前作よりもパワーアップした形で表現されている。
本作は復讐がメインテーマとなっているだけに、ひととき心を傾けられる存在は、より物語を味わい深いものにしてくれている。
もちろん、目で楽しむ部分だけがパワーアップしているのではなく、ゲーム性も著しく向上している。
お金の概念が導入されると同時に、豊富な武器をそろえて遊ぶことや、絵画などを集めるコレクション性を追加。
特に武器に関しては、パラメーターや個性による一長一短などもあり、プレイスタイルの幅を広げてくれた。
更に、お金を使い本拠地となる街を発展させることで収入を得るというシステムも追加され、戦闘以外での楽しみ方も増えている。
今作では、発明品の力を借りて、滑空することもできる。
作りこまれた街を、これまでと違った視点で眺めるだけでも価値がある。
操作性もそれほど難しくなく、楽しく飛ぶことが出来た。
もちろん、アサシンクリードお馴染みの壁登りも健在。
ビューポイントに到達することで、プレイを有利に進める情報が得られるなどの意味合いもあるので、無駄なくゲームに浸透している。
嬉しかった変更点の一つといえば、今作では泳ぐことが出来るという点。
前作のアルタイルは金槌だったのか、川などに落ちた時点でゲームオーバーだったので、ちょっとストレスだったのだ(苦笑)
ただ、敵兵には泳ぎが達者なものが一人もいないのか、落とした時点で暗殺成功となる。
この辺りは、ゲームなので目を瞑ろう。むしろ泳いで追撃までされたら、それはそれでストレスなので(笑)
前作に続き多勢に無勢なシーンが多々ある!
これもアサシンクリードを遊ぶのなら、覚悟しておかないといけない。
物語終盤ともなれば、思いっきり表舞台に登場し、大勢の敵兵と大立ち回りしなければいけない場面が増えてくる。
それでも、簡単なアクション操作で撃退はできるので、ゲーム自体の難易度に影響するほどのものはない。
ただ、これは私がオッサンなのか、運動不足なのか、連続的になると、単純に手が疲れたが(苦笑)
それでも、前作よりあらゆる場面で、格段に遊びやすくなっており、最後まで楽しむことが出来た。
さて、大体のことは語らせて頂いたのだが、後、もうちょっとだけ語りたいこともあるので、宜しければ、次回もお付き合いください。