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アサシンクリード2に続きブラザーフッドをプレイ!
いまハマっているゲームの一つであるアサシンクリードシリーズ。
1、2をクリアし、その見事な物語と、作品を重ねる上の進化に魅了され、続編であるブラザーフッドをプレイ。
作品の立場的には、ナンバリングタイトルではなく、内容も、2で語られなかったお話の続きとなっていた。
しかし、ゲームとしてのボリュームは前作を上回り、システムもより洗練され、プレイにおける遊びの点も、より進化をみせてくれていた。
物語は因縁のボルジア家による凶行から幕を開ける!
話のメインは、2よりの因縁となるボルジア一族。
今作では、ロドリゴにかわり、一族を率いるチェーザレが最大の敵として立ちふさがる。
前作でも家族を奪われ、今作でもエツィオを導いてくれた伯父、マリオがチェーザレの手により奪われてしまう。
シリーズ共通でもある、復讐をメインテーマに置きながら、美しく彩られた時代背景と、血塗られた歴史の競演で、舞台は幕を開ける。
物語を盛り上げてくれる登場人物も健在!
エツィオは、暗殺を生業としているが、決して薄暗い道だけを歩んでいるわけではない。
元は、楽天的で人懐っこい性格でもある。
今作では、アサシンギルドを率いるマスターアサシンという立場で、厳格さを求められる所もあるが、それでも情に厚く、変わらぬ人間性も健在。
それは物語中でもみられ、前作でも協力者だった狐が、仲間の一人を裏切り者と疑うなかで、エツィオは、ひとり仲間を信じ、行動する。
そんなエツィオだからこそ、常にそばには彼を慕う仲間の姿がある。
そうした群像劇もアサシンクリードシリーズ魅力のひとつだ。
一方、敵役となるボルジア一家(一味)も、なかなかの個性的な面子を揃えている。
チェ-ザレと妹のルクレツィアを筆頭に、みんなが曲者ぞろいで、その行動一つ一つが、プレイする側の感情を激しく揺さぶってくれる。
暗殺(戦闘)スタイルもより新しく!
これまで以上に操作性も向上。
お馴染みのカウンターも強化、さらに暗殺行動の連続性を形にした、エクスキューションストリーク(キルストリーク)は、抜群の爽快感を発揮している。
また、前作でもあった、戦闘兵器は新たな物も追加され、プレイスタイルにも新しい試みが施されている。
戦闘兵器であるにも関わらず、何だか、ほっこりとした気持ちにさせられる戦車まで登場。
見た目からは想像できないほど、操作性が高く、これ単体のゲームが遊びたいと思うほど面白かった。
そうそう、戦闘兵器ではないが、シリーズの核となるアイテムのリンゴも少しだけ語っておこう。
今作は、超越した力を宿したリンゴを自分の手によって使うことが出来る場面がある。
物語上だけで伝わる物と違い、実際に使うことで、どれほどの代物なのかを実感できるので、シリーズファンには、とても貴重な機会ともなる。
今作発のお弟子さんシステムが優秀!
前作よりも、様々な改良、進化が見られる中で、特に目を引いたのが、お弟子さんシステムだ。
(呼び方は、おっさんが勝手にそう呼んでいるだけなのでお気になさらず)
アサシンギルドを率いるという設定から、物語を進める中で、体制に反感を持つ民衆から、アサシンとしてスカウトすることが出来る。
その後、専用のクエストや実戦経験を積ませる事で、一流のアサシンに育てる事ができて、ちょっとした育成ゲームを楽しめる仕様となっている。
一つのボタン操作だけで、対象者を攻撃させることができるのは、マスターアサシンだけの特権で、その合図となる、片手を軽く上げる所作には、快感を覚えるものがある(笑)
また、物語上の暗殺ミッションでも、弟子に命令する事が出来るので、暗殺に対してのアプローチが増えた点も評価したい。
物語の盛り上がりも最高潮!
前作に続き因縁深いボルジア家との決着まで描かれているので、当然、プレイする方も自然と気持ちが高まるものがある。
エツィオの挫折と栄光。その苦楽を共にしてくれる家族と仲間に囲まれ、宿願を果たす流れは、壮大な物語を映画で見るようだ。
また、これまで以上に、メインクエスト以外にも力を入れており、特にエツィオのかつての恋人、クリスティーナとのお話は素晴らしいの一言。
処刑された家族の弔いや、愛した人の幸せを願う姿が描かれており、エツィオが、シリーズ屈指の人気を誇ると言われる所以が伝わる内容となっている。
エンディングに謎ばかり残すのも相変わらず
今作でも、現代パートの主役であるデズモンド。
これまで以上にアクションシーンも用意され、デズモンド好きには最高なのだが、エンディングに関しては、謎を残したまま、物語は一旦幕を閉じる。
このあたりの突き放し方も、いよいよご愛嬌と受け入れ始めている自分がいる(笑)
次回作となるリベレーションでは、その辺も語ってくれているのか。
既にゲーム自体は購入しているので、いまから楽しみの一つでもある。
それでは、そろそろお開きとしましょう。