パッケージに躍る「なにわ」の文字と浪花っ子の矜持

スーパーのカップ麺コーナーで、一際異彩を放つパッケージに出会いました。ニュータッチブランドでお馴染みのヤマダイから発売されている「なにわ串かつソース焼そば」です。
パッケージには堂々と「なにわ」の文字、そして大阪のシンボルである通天閣が描かれています。生まれも育ちも浪花のおっさんである私が、こんな挑戦的な焼そばを見逃せるはずがありません。迷わず買い物カゴへ投入しました。
しかし、ふと製造元の住所を確認すると「茨城県」の文字が。 「……まさか、イメージだけで作り上げた『なんちゃって大阪風』じゃないだろうな」 そんな一抹の不安を抱きつつも、本場の味を知り尽くした私が、その真価を厳しく、かつ愛情を持ってレビューしていきたいと思います。

・ 地元大黒屋の串かつソースを使った焼そば!
・ ふりかけの花かつおが踊る!
・ パッケージの通天閣が目印です


期待を裏切る「麺の色」と豪華な付属品


さっそくふたを開けてみて、まず驚かされたのは「麺」そのものでした。 これまで数え切れないほどのインスタント焼そばを食べてきましたが、この商品の麺は色が全く違います。白っぽい通常の揚げ麺ではなく、どこか日本蕎麦を思わせるような、深みのある色合い。この時点で「お、タダモノではないな」という予感が漂います。
付属品も豪華な三段構え。旨みが凝縮された「液体ソース」、食感を彩る「かやく(具材)」、そして仕上げの決め手となる「花かつお」。 特筆すべきは、粉末状の削り節ではなく、しっかりとした「花かつお」を採用している点です。これがあるだけで、カップ麺特有のチープさが消え、一気に「お店の焼そば」らしい風格が漂い始めます。
立ち上る香りと、踊る「花かつお」の演出



それでは、調理を開始していきましょう。 まずはかやくを麺の上に乗せ、熱湯を注ぎます。規定の時間が経過したところで、しっかりと湯切り。この瞬間の、麺から立ち上る小麦の香りが食欲を刺激します。
次に、主役である液体ソースを投入。具材と麺全体にソースが行き渡るよう、ムラなく混ぜ合わせていきます。ソースが麺に絡むにつれ、艶やかな琥珀色へと変化していく様は、見ているだけで喉が鳴ります。
仕上げに、お待ちかねの花かつおをパラパラと振りかければ完成。 熱気に煽られてゆらゆらと踊るかつお節の演出。細かい粉末では出せない、この「ライブ感」こそが食欲を最高潮へと導いてくれます。見た目と香りの時点では、文句なしの満点を送りたい仕上がりです。
大黒屋ソースの「甘みとキレ」に脱帽

いざ、期待と不安が入り混じる中での実食です。 まずは麺をひと口。 「……ふむ! このもっちり感、素晴らしい!」
見た目から気になっていた麺は、期待通り通常のインスタント麺より太く、噛み応えのあるモチモチとした食感。太麺だからといって食べにくさはなく、むしろソースの力強さをしっかりと受け止めるための「必然の太さ」であると感じました。
そして、この商品の核心である「大黒屋の串かつソース」の味わいです。 通常の焼そばソースではなく、あえて串かつ用のソースを使うという、一歩間違えれば失敗に終わりかねない賭け。しかし、一口食べればその疑念は吹き飛びました。
大黒屋さんのソース特有の、ベースにある芳醇な甘み。そこに、串かつソースならではのピリッとしたスパイシーな辛さが程よいアクセントとして加わります。これが太麺の甘みと見事にマッチし、後を引く美味しさを演出しているのです。 「茨城の会社やからと侮っていたが、なにわの味をここまで研究しているとは……」 正直、その完成度の高さに、浪花のおっさんも脱帽せざるを得ませんでした。
リピート確定!ストック必至の「本格派」
ニュータッチ「なにわ串かつソース焼そば」
総評としては、大阪の地ソースの魅力を最大限に引き出し、麺の食感までこだわり抜いた、非常に満足度の高い一杯でした。
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地元・大黒屋ソースの、あの甘辛く深みのある味わいを愛する方
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インスタントでも、モチモチとした太麺の食べ応えを重視したい方
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パッケージの演出だけでなく、中身の「本気度」を感じたい浪花っ子
こうした方々には、自信を持って「太鼓判」を押せる一品です。 「なんちゃって大阪味」などと疑ってしまった自分を恥じるほど、ヤマダイさんの開発陣の熱意が伝わってきました。次にスーパーで見かけた際は、私は間違いなく、数個まとめてストック用に確保することでしょう。皆さんも、この通天閣が目印の「本場の味(茨城産)」を、ぜひ一度その舌で体験してみてくださいね。