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初登場からイケメンが止まらない!
出会った瞬間から、ゼシカに指輪を渡すククール。
まぁ、この行動自体には別の意味合いもあったのだが、それでも何か意味ありげな雰囲気にさせてしまうのが凄い!
ククールは、厳格なるマイエラ修道院に所属する聖堂騎士団の一人。
ただ、団員の彼に対する態度はどれも冷淡で、時に敵愾心さえ感じさせる。
もちろん、聖堂騎士団らしからぬ言動が招いていることもあるのだろうが…
聖堂騎士団を率いるマルチェロもまたククールに厳しい態度をとる一人。
そして二人の会話を聞く限りは、その素行を問題としている以外にも理由があることを感じさせる。
イケメンに隠された悲しき過去!
物語を進める中で、またもやドルマゲスが現れ、聖堂騎士団の父ともいうべきオディロ院長が命を落とすことに…
そして、聖堂騎士団にとっても仇となったドルマゲス。それを追うため、ククールが派遣される形で仲間として加わる。
しかし、ククールは、日ごろの確執からこれを機会に厄介者払いをしたいだけだとマルチェロに詰め寄る場面などもあり、スッキリとしない気持ちで立つことに…
その日の夜、ククールの口から、自身の出生が語られる。
そこでは、今の関係が信じられないほど、幼きククールに慈悲深さを見せるマルチェロの姿も。
そして、その優しさが、ククールの存在が明かされた時に霧散する瞬間は、とても切ない。
自身には責任のない宿業が生んだ、憎むしかない人間と、憎まれるしかない人間。
普段と変わらぬ笑みを浮かべながらも、どことなく寂しそうなククールの姿には、男でも胸が打たれる。
そして、その話を聞くのが、主人公ではなく、トロデ王というのも印象的だった。
普段、おちゃめな一面で場を和ましてくれることが多かったが、一人の娘を持つ父親でもあり、ククールに向ける目がどこまでも優しかった。
最後は、ククールとの最初の出会いでの一幕。
普段、割と表情を崩すことがない主人公が、喧噪の中に見せるゼシカの堂々とした姿に驚きを隠せない場面は、少年らしさを感じた。
そして、改めてゼシカは、ドラクエらしいヒロインだとも思った(笑)