[toc]
美鶴の異変から…
答辞を述べている途中、美鶴は自分の言葉に疑問を抱き、頭を抱える。
いつも沈着冷静で、堂々としている事で知られる美鶴の様子に、生徒たちもざわつく。
そして、それに同調するよう、他の仲間にも同じことが起こり始めていく。
影時間の消滅と共に、一度は失われた活動部での日々と記憶。しかし、迎えた約束の日が、みんなの記憶を呼び覚ましていく。
仲間たちがすべての記憶を取り戻す
すべての記憶を取り戻した美鶴。それと同じく、ゆかりたちも記憶を取り戻した様子が描かれる。
卒業式の途中ということもあり、その場にいる人たちが騒然とする。
しかし、記憶をすべて思い出したみんなには、卒業式以上に大切なことがある。
お互いが、記憶を取り戻したことを確かめ合う仲間たち。
答辞の途中、壇上を飛び降りる美鶴を全員が笑顔で迎える。
すべての記憶を取り戻したみんなは、卒業式を抜けだし、主人公とアイギスが待つ約束の場所を目指し走り出す。
アイギスは、約束の場所で主人公への思いを語る
みんなと約束した場所は、街を一望できる学校の屋上だった。
そこで、主人公はアイギスに膝枕をしてもらいながら、仲間たちが訪れるのを待つ。
仲間たちが来るまで、アイギスがこれまでの思いの丈を語り始める。
その中で、対シャドウの機体としてではなく、女の子としてのアイギスの心情が素直に語られていた。
かつては、デスを封じ込める器として選んでしまったことへの責任と贖罪のような気持ちが強く感じられたが、いまは違う。
これからもずっと主人公を守りたい。言葉にすれば、これまでと似ているが、アイギスなりの愛情表現なのだと、伝わってくる。
主人公を思い涙する
主人公を思って、涙を流すアイギス。
主人公は、そっとアイギスの涙を拭う(選択肢)
綾時が言った、主人公は命の答えに辿り着いた。その言葉の意味と現実が、いま静かに訪れようとしている事を伝えるような二人の時間。
主人公はそっと目を閉じる(選択肢)
アイギスは、優しく語り掛ける。それは母のように、また最愛の人に向けるように。
命の答えと物語の答え
静かに、穏やかに流れる時間。
そこに、約束を思い出した、大切な仲間たちの声と足音が近づいてい来る。
二人の周りを蝶が舞い、やがて静寂が包みこむ空間が訪れ、主人公が命の答えに辿り着いたことを伝える。
主人公の口元を見ると、安らかに笑っているようにもみえる。
アイギスの瞳は、瞬間さえ主人公から逸らすことなく、その命の旅の行く末を、慈しむように、じっと見守り続ける…
物語は、ここでエンディングを迎える。