パンコーナーで目が合った「初夏の誘惑」。フジパンとの遭遇

スーパーの菓子パンコーナーをパトロール中、おっさんの「レモン好きアンテナ」が、爽やかなブルーのパッケージを捉えました。今回手に取ったのは、フジパンが放つ期間限定の意欲作、「ちっちゃい瀬戸内レモンパン」です。
「……ほう! 瀬戸内レモン使用のクリームをメロンパン生地でサンドしただと? フジパンさん、おっさんのような暑がりの男を、瀬戸内の風で癒やしてくれるつもりだな(笑)」
メロン皮をかぶせた生地の中に、特製のレモンクリームを忍ばせたという本品。パッケージから漂う清涼感あふれるイメージに、おっさんの期待値は爆上がりです。期待と、少しの「爽やかな午後のティータイム」への予感を胸に、おっさんはその一袋をレジへと運びました。

瀬戸内レモン使用のクリームを包んだ生地にメロン皮をかぶせました。

視覚を支配する「4つの小宇宙」。パッケージと実物のギャップを検証


帰宅し、さっそく「レモンの儀」を執り行いました。袋を開けると、中には整然と並んだ4つのパンたちが姿を現します。
「!!……素晴らしい。……いや、待てよ。パッケージには『ちっちゃい』と書かれているが、実際に手に取ってみるとそれほど小さくは感じないぞ。これは子供のおやつなら2人分、おっさんの小腹満たしなら十分すぎるボリュームじゃないか」
ここまでは好印象。続いて、中身のクリームを確認すべく恒例のハーフカットを敢行します。
「……ふむ。なるほど。中央部分に、瀬戸内レモンを使ったとされるクリームを確認。しかし……この時点で少しだけ、おっさんの胸に不安がよぎったのも事実だ。さあ、鑑賞はここまでだ。いよいよ、フジパンが導き出した『レモンパンの正解』を実食しようじゃないか」

「しっとり生地の旋律」と、迷子になったレモンの行方

いざ、4つのうちの1つを手に取り、大きく一口。 その瞬間、おっさんの口の中で「しっとりとした日常」が幕を開けました……が、そこに「瀬戸内の風」は吹いてきませんでした。
「!!……なんだ、この感覚は。……うん、これはひたすらに『メロンパン』だな(苦笑)」
まず触感と食感について。
「……ほう。なるほど。生地部分はメロンパン系だが、表面はカリカリのクッキー生地ではなく、しっとりとしたタイプなんだな。触ると指にペタッと付着するほどで、これは食べるときにウェットティッシュが必須だぞ」
そして肝心要の、瀬戸内レモンクリーム。
「!!……素晴らしい……と言いたいところだが、何だろう。思っていたよりもインパクトが薄い。というか、薄すぎるぞ! 期待していた清涼感やレモン特有のキュンとする酸味が、ほとんど伝わってこないじゃないか」
「1:9の比率」が招いた悲劇。クリームの少なさが最大の弱点
食べ進めるうちに、おっさんはこのパンが抱える「構造的な欠陥」に気づきました。
「!!……素晴らしい生地のボリューム。だが、それが仇となっているんだな。とにかくパン生地に対してクリームの量が少なすぎるんだ!」
比率で言えば「パン9:クリーム1」といったところでしょうか。
「……ふむ。なるほど。食べている感覚のほとんどが『しっとり系のメロンパン』。せっかくの瀬戸内レモンというブランドを背負いながら、その個性を生地の山に埋もれさせてしまっている。これでは、わざわざこのパンを選んだ意味がないと言わざるを得ないぞ(笑)」
おっさんの個人的な改善案としては、パンの数を3個に減らしてでも、その分クリームの量を3倍に増やして欲しかった……。そんな、届かぬ願いが胃袋に虚しく響きました。
リピートは「なし」。フジパンへの期待が大きすぎた衝撃
期待を裏切らない「フジパンらしい安定した生地感」、しかし期待を無惨に打ち砕いた「レモンの不在感」
「……ふむ。これはもはや、レモンパンを名乗るには少し荷が重すぎたのかもしれないな。レモンクリームを『包んでいる』というより、ただ『添えている』程度の存在感に、おっさんの心は冷え切ってしまったぞ(苦笑)」
フジパンさんが、この4個入りというボリュームに込めた情熱。しかしそれは、おっさんの味覚からすれば、薄味のクリームで誤魔化した「ただのちっちゃいメロンパン」にしか映りませんでした。
「!!……フジパンさん、厳しいことを言うようだが、これは一度食べれば十分だ。次にパンコーナーで目が合っても、おっさんはそっと目を逸らすことになるだろうな」 おっさんは、空になった袋に残った微かなレモンの(ような)香りを忌々しそうに振り返りながら、次なる「素材の主張が爆発する、真の爽快感パン」を求めて、再びベーカリーコーナーの深淵へ想いを馳せるのでした。
迷わず(慎重に)判断を!「レモン感」を求める人は要注意
結局のところ、本当に優れたフルーツパンは、一口食べた瞬間にその果実の風景が見えなければならないという真理を、この「ちっちゃい瀬戸内レモンパン」は反面教師として教えてくれました。
「……ふむ。メロン皮の誇り、しっとり生地の輝き、そして迷子になったレモンの旋律。この不協和音、一度体験してしまえば、あなたもレモンパンの定義について考え込んでしまうことは間違いないぞ(笑)」
おっさんの個人的な感想としては、特に「瀬戸内レモンの爽やかな酸味に包まれたい!」と熱望しているあなたには、このパンの洗礼は少し刺激不足……いや、パンチ不足であることをお伝えしておきたい。日常のブレイクタイムを、ただの「しっとりパン体験」に変えてしまう。そんな、悲しい(そして驚くほどレモンを感じない)手応えを感じさせてくれる一品でした。
フジパンのちっちゃい瀬戸内レモンパン、この「お得な4個入り」に隠された、クリームの物足りなさという真実を、あなたも知っておくべきかもしれません。一口食べれば、おっさんが「正直、次に買うことはない」と苦笑いした意味が、乾いた(レモンを欲する)喉と共に理解できるはずですよ!