人気の“生”シリーズ新作!フジパン「生くりぃむぱん」を本音レビュー

パン業界で一大トレンドとなっている、生地に生クリームを贅沢に練り込んだ「生」系パン。その仕掛け人の一つでもあるフジパンから、クリームパン好きなら絶対に見逃せない大注目の一品が登場しました。
それが今回ご紹介する【生くりぃむぱん】です。
フジパンといえば「生スナックサンド」などの大ヒットが記憶に新しいですが、今作はなんと「生クリームを練り込んだリッチな生地」の中に、「2種類の異なるカスタードクリーム」を閉じ込めたという、まさにクリーム尽くしの贅沢仕様。
パッケージのプレミアムな雰囲気からも、メーカー側の並々ならぬ自信が伝わってきます。
しかし、実際に購入して半分に割ってみると、その高い期待値に対して「美味しい、だけど……!」と、少し複雑な気持ちにさせられる衝撃の現実が待っていました。今回もおっさんレビュアーの視点から、忖度なしの完全本音で詳しくレビューしていきます!


生クリームを練り込んだ生地に2種類のカスタードクリーム入り。

まるで「まん丸お月様」!しかし割ってみると不穏な空洞が……


まずは袋から取り出して、そのビジュアルをじっくりと観察してみましょう。
お皿の上にぽんと乗せると、一般的なグローブ型(手のひら型)のクリームパンとは異なり、まるで夜空に浮かぶ「まん丸お月様」のような綺麗な球体(円形)の形をしています。表面はツヤツヤと優しく焼き上げられており、持った感触もしっとり柔らか。
「よし、2種類のカスタードクリームの共演を拝ませてもらおう!」と、期待を胸にナイフでスパッと半分に切ってみました。
すると、ここで少し「おや?」と目の前が暗くなるような違和感を覚えることになります。
写真でお見せできないのが残念なほど、パンの全体の大きさに比べて、中に仕込まれているクリームの量が明らかに少ない(物足りない)のです。パンの上部には大きな空洞が広がっており、お世辞にも「クリームがぎっしり詰まっている」とは言えないビジュアル。
やや言葉は悪いかもしれませんが、第一印象としては「ちょっとクリームの量をケチってしまっているのでは……?」という、寂しい印象が頭をよぎってしまいました。
さすがは主役!2種のカスタードが魅せる絶妙な口当たり
少し不安になりつつも、肝心なのはそのクオリティ。気持ちを取り直して、大きく一口がぶりと味わってみます。
「あ、悔しいけれど……味は文句なしにめちゃくちゃ美味しい!」
そう、主役であるカスタードクリームの出来栄えは、まさに100点満点と言える素晴らしさなのです。
少し見た目には分かりにくいのですが、中にはしっかりと個性の異なる「2種類のカスタード」が共演しています。 一つは、口の中で優しくとろけるような「とろりとして滑らかなカスタード」。 そしてもう一つは、ぽってりとした質感を残した「やや固まったような濃厚なカスタード」。
驚いたことに、この2つのクリームは味の方向性自体に大きな違いはないものの、「口当たり(食感)に絶妙な違い」を作ることで、単調になりがちなクリームパンに素晴らしい立体感と奥行きを生み出しているのです。
生クリームが練り込まれたしっとり食感のパン生地との相性も抜群で、さすがフジパンの看板を背負う“生”シリーズだと唸らされる、非常にリッチな美味しさに仕上がっています。
クリームを前面に押し出したパンだからこそ、量が「もったいない」
だからこそ、前述した「クリームの少なさ」というボリューム不足のデメリットが、信じられないほど重くのしかかってきます。
生地のクオリティが高く、2種類のカスタードの口当たりがこれだけ絶品であるからこそ、食べている途中で「もっとこのクリームを口いっぱいに頬張りたい!」という欲求がどうしても湧き上がってきてしまうのです。
しかし、現実はパン生地の比率が多いため、後半はクリームのついていないパン生地だけを食べる時間が増えてしまい、どうしても不完全燃焼な物足りなさを感じてしまいます。
パッケージや商品名で「クリーム」をこれだけ大々的に前面に押し出しているパンなのですから、購入者が期待するのはやはり「こぼれ落ちんばかりの贅沢なクリーム量」のはず。味のクオリティが奇跡的なレベルで高いだけに、この仕込み量の少なさは非常に「もったいない」と感じざるを得ませんでした。
味重視派には太鼓判!これからの「増量リニューアル」に期待したい一品
フジパンの【生くりぃむぱん】を総評すると、「なめらか&ぽってりの2種のカスタードによる口当たりの変化は絶品で、生地のクオリティも非常に高いものの、パンのサイズに対するクリームの絶対量が少なめで、ボリュームの面で一歩物足りなさが残る、非常に惜しい傑作クリームパン」です。
「とにかく美味しいカスタードパンが食べたい! 量より質だ!」という味重視派の方であれば、間違いなく満足できるハイクオリティな一品です。しかし、お腹いっぱいクリームを満喫したい方にとっては、少し寂しいレビューになってしまうかもしれません。