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愛する人を失った王の物語
旅の道中に訪れたアスカンタ国のエピソードがよかった。
愛する王妃を若くして亡くし、悲しみに暮れる王。
それにより長年、国全体が喪に服すという異例の事態を生む。
それを解決するため、まずは王を元気づけようと、一肌脱ぐという流れである。
ひと時だが、シセル王妃との幸せだった思い出が蘇る。
愛する人と過ごした時間、交わした言葉が、パヴァン王の心を慰める話は、きっとゲームだけの話ではなく、私たちにも身近なものである。
それだけに、自然と感情移入もできて、パヴァン王に笑顔が戻った時には、心から安堵した。
パヴァン王に短い時間の幸せを与えてくれたイシュマウリ。
その力や、語られる言葉からも、人を超越した存在に思えたが、このお話では深くはわからなかった。
ただ、今回の協力からも、人に悪い感情を抱いている印象はなかった。
女盗賊ゲルダとヤンガスの気になる関係
ちょっとした油断で売り飛ばされたミーティアを取り戻す際に出会った、女盗賊ゲルダ。
ヤンガスとは以前より顔見知りのようだが、今回では、どういった関係なのかは語られなかった。
ただ、昔の仕事仲間だけという雰囲気でもなく、意外にヤンガスが隅に置けない男なのではと、兄貴分としてちょっと気になった。
ミーティアを取り戻すべく、ゲルダから出された条件である、ビーナスの涙を手に入れるために向かった先で、ボス戦に突入。
ダンジョン内に回復できるポイントが設置されていた事もあり、ここでもレベル上げに勤しみ、その結果、特に苦戦することなく撃破。
目的のビーナスの涙もゲット。
約束のビーナスの涙を持ち帰ったにも関わらず、約束を反故しようとするゲルダ。
しかし、ここでヤンガスが土下座し懇願。
結局、その姿にゲルダが折れる形で、無事、ミーティアを取り戻すことに成功。
ただ、ゲルダ自身も少しだけヤンガスを困らせようとしただけで、約束は守るつもりであった事も後から判明。
なんだろう、昔の恋人に少し意地悪をしている感じにも見えた。
真相はわからないが、とにかくゲーム開始以来、心からヤンガスを羨ましいと思ったエピソードだった(笑)