喪に服した国、アスカンタに響く悲しみの旋律


旅を続ける一行が訪れたのは、国全体が暗い影に包まれたアスカンタ国でした。 若くして愛するシセル王妃を亡くし、その深い悲しみから立ち直れないパヴァン王。彼が流し続ける涙は、国全体に「数年間にわたる喪」という異例の事態を強いていました。
今回の目的は、そんな絶望の淵にいる王を元気づけること。 物語は、王の幸せだった記憶を呼び覚ますという、非常に情緒的な流れで進んでいきます。愛する人と過ごしたかけがえのない時間、交わした言葉。それらがパヴァン王の凍てついた心を溶かしていく様子は、単なるゲームのイベントという枠を超えて、私たちプレイヤーの心にも深く刺さるものでした。
パヴァン王に笑顔が戻った瞬間、おっさんの私も心から安堵しました。愛する人を失う悲しみは、誰にとっても身近で、避けられない感情です。だからこそ、このエピソードには自然と感情移入してしまいました。
超越者イシュマウリと、月夜の奇跡

パヴァン王に束の間の、しかし永遠のような幸せを与えてくれたのは、謎の存在「イシュマウリ」でした。 彼が奏でる音色、語られる言葉。そのすべてが人間を超越した神秘性を帯びており、現時点ではその正体について多くは語られません。
しかし、彼の協力的な態度からは、人間に向ける優しい眼差しを感じることができました。月夜に浮かび上がる美しい演出と共に語られる物語は、ドラクエ8の中でも屈指の幻想的な名シーンといえるでしょう。
こうした「言葉では説明しきれない不思議な存在」との出会いもまた、ドラクエの旅を彩るスパイスとなっています。イシュマウリが今後、物語の核心にどう関わってくるのか(あるいは関わらないのか)、おっさんの妄想は膨らむばかりです。
ヤンガスを翻弄する女盗賊ゲルダの「ツン」と「デレ」

さて、しんみりとした感動の後に待っていたのは、ヤンガスの過去に触れる刺激的なエピソードでした。 ちょっとした油断から、愛馬(姫)であるミーティアが売り飛ばされるという失態を演じた一行。彼女を取り戻すために向かった先で出会ったのが、女盗賊ゲルダです。
ヤンガスとは旧知の仲のようですが、二人がかつてどのような関係だったのかは、現時点では明かされません。しかし、単なる「昔の仕事仲間」というには、あまりに距離感が近く、どこか甘酸っぱい空気さえ漂っています。
「おいおいヤンガス、お前、意外に隅に置けない男なんじゃないか?」 兄貴分(自称)として、ヤンガスの意外なモテぶりに、おっさんはちょっとした嫉妬と興味を隠せませんでした(笑)
ビーナスの涙と、ヤンガス魂の土下座


ミーティアを取り戻す条件としてゲルダから提示されたのは、秘宝「ビーナスの涙」を手に入れること。 向かったダンジョンはなかなかの難所でしたが、幸いなことに内部に回復ポイントが設置されていました。これはおっさんにとって「ここでレベルを上げろ」という神の啓示に他なりません。
例によって、鉄橋を叩き割る勢いでレベリングに励んだ結果、ボス戦も危なげなく撃破。無事にビーナスの涙をゲットしました。 しかし、約束の品を持ち帰ったにもかかわらず、ゲルダは「気が変わった」とばかりに約束を反故にしようとします。ここで動いたのがヤンガスでした。
プライドを捨て、土下座をしてまでミーティアの返却を懇願するヤンガス。 その必死な姿に、ついにゲルダも折れる形で、無事にミーティア奪還に成功しました。後で判明したことですが、ゲルダも最初から約束を破るつもりはなく、単にヤンガスを少し困らせてやりたかっただけとのこと。 ……なんだろう、この「昔の恋人にちょっと意地悪をしている感じ」は。
ヤンガス、君が心底羨ましい!

『ドラゴンクエストVIII』プレイリポート 第4回
総評としては、パヴァン王の純愛に涙し、ヤンガスの知られざる「男のドラマ」にニヤリとさせられた、非常に密度の濃いエピソードでした。
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亡き人を想う切ない物語に、じっくりと浸りたい方
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ヤンガスの意外な人間関係と、その「人徳」に触れてみたい方
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絶世の美女(?)ゲルダとの、丁々発止のやり取りを楽しみたい方
こうした方々にとって、アスカンタからパルミドにかけての旅路は、ドラクエ8のキャラクターたちの魅力をさらに深く知るための重要なチャプターです。
真相はまだ闇の中ですが、とにかくゲーム開始以来、私はヤンガスという男を心から「羨ましい」と思いました(笑) 頼れる相棒であり、なおかつ魅力的な女性との因縁も持っている。ヤンガス、お前こそが本当の主人公なんじゃないか? 次回の報告では、さらに深まる物語の謎と、四人の結束をたっぷりとお届けしたいと思います!