傲慢な彫刻家ハワードと、奪われた仲間・ゼシカ

ドルマゲスを倒した喜びも束の間、私たちは最大の危機に直面していました。共に旅を続けてきた大切な仲間、ゼシカが「呪いの杖」に操られ、敵として立ちはだかったのです。
彼女を救う鍵を握るのは、リドニュール村に住む稀代の彫刻家ハワード。しかし、この男が曲者でした。初対面から「傲慢が服を着て歩いている」ような言動のオンパレードで、おっさんの不快感は瞬時に沸点へ。しかし、今はゼシカを救い出すことが最優先です。ハワードから、襲撃に備えるための魔導具「クラン・スピネル」を手に入れてこいと命じられ、私たちは憤りを飲み込んで北の地へと向かいました。
ライドンの塔の徒労感と「リーザス」という名の啓示


最初に向かったのは、巨大な石造りの建造物「ライドンの塔」でした。 彫刻家ライドンが一人で築き上げているというその塔は、最上階に辿り着くまでに非常に面倒なシーソーの仕掛けなどが待ち構えています。一歩一歩、重い足取りで登りきったとき、おっさんの胸に去来したのは達成感ではなく、ただただ深い安堵感(と疲れ)でした。
しかし、苦労して辿り着いた最上階に、目的の宝石はありませんでした。 ライドンの口から語られたのは、クラン・スピネルにまつわる古い伝承と、そこに刻まれた「リーザス」という名前。 「リーザス……どこかで聞いたことがあるな」 勘の良いプレイヤーなら即座にピンときたのでしょうが、おっさんはルーラ画面で「リーザス村」の文字が目に飛び込んでくるまで、全く見当違いな場所をいくつも彷徨うという失態を演じました。自分の鈍感さに苦笑いしつつ、物語の原点ともいえるリーザス像の塔へと急ぎます。
そこで出会ったのは、幻となって現れた七賢者の一人、リーザス。ゼシカのご先祖様から、一族に流れる力と過酷な運命を託され、像の瞳から零れ落ちた「クラン・スピネル」を手にしたとき、ようやくゼシカを救う準備が整いました。
ハワードの醜悪さと、虐げられる少年チェルスの悲劇



クラン・スピネルを手にハワードの屋敷へ戻ったとき、おっさんの目に飛び込んできたのは、正視に耐えない凄惨な光景でした。 庭で這いつくばり、ハワードの愛犬レオパルドの餌を無理やり食べさせられている少年・チェルス。ハワードは躾がなっていないという難癖をつけ、その様子を満足げに眺めていました。
「……ここまで人は醜くなれるものなのか」 これまでの旅で、魔物の姿に変えられたトロデ王が人々から迫害される場面を何度も見てきました。しかし、王はどんな時も人間としての誇りを失いませんでした。対して、人の姿をしながら弱者を踏みにじるハワードは、どの魔物よりも醜悪な生き物に見えました。
ゼシカを救うために宝石を渡さなければならないこの屈辱。話すたびに胸糞の悪さが募りますが、今は堪えるしかありません。もしこれで何の役にも立たなかったら、一発だけでもぶん殴ってやる……そんな物騒な思いが脳裏をよぎるほど、ハワードの言動は「最低最悪」の一言に尽きました。
呪われしゼシカ襲来!魔法の猛攻を耐え抜く絆の戦い

すると、それを知ったかのように、再びゼシカが現れる。
今回は、主人公たちを見ても撤退する様子もなく、襲い掛かってくる。



ハワードが結界の準備を整える間、私たちは屋敷の警備を任されました。 そこへ、まるで見計らったかのようにゼシカが現れます。杖に支配され、以前の快活さを失った冷徹な瞳。彼女は躊躇なく、かつての仲間に向かって強力な魔法を放ってきます。
呪われているとはいえ、相手はゼシカ本人。これほどまでにやりづらい戦いはありません。 「呪われしゼシカ」は、多彩な魔法を主体とし、魔物を呼び出しては波状攻撃を仕掛けてきます。1ターンで全滅に追い込まれるような瞬発的な破壊力こそありませんでしたが、驚くほど高いHPを誇り、こちらの攻撃を粘り強く受け流してきます。 私たちは彼女の命を奪わぬよう、しかし確実にその動きを封じるべく、一進一退の攻防を繰り広げました。おっさんのパーティーも、これまでのレベリングで培った耐久力を活かし、ついに彼女を膝をつかせることに成功します。
結界の浄化。奪還した「大切な仲間」との再会


『ドラゴンクエストVIII』プレイリポート 第10回
総評としては、傲慢な大人に翻弄されながらも、血脈の意志を受け取り、親友を闇から救い出すという、非常に感情の振れ幅が大きいエピソードでした。
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ライドンの塔のギミックに悩み、最上階での徒労感に共感したい方
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ハワードの非道な振る舞いに義憤を燃やし、チェルスの無事を祈りたい方
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呪縛を解かれたゼシカとの、再会の瞬間の安堵感を分かち合いたい方
こうした方々にとって、このリドニュール村での一幕は、物語の悪役が「魔物」だけでなく「人の心」にも潜んでいることを痛感させる、極めて印象深いチャプターとなるでしょう。
戦闘後、なおも暴走しようとするゼシカを救ったのは、土壇場で間に合ったハワードの強力な結界でした。宝石「クラン・スピネル」の力を解放し、闇の波動を浄化。弾き飛ばされた杖と、ようやく正気を取り戻したゼシカ。 ハワードへの腹立たしさは1ミリも消えませんが、この結界の活躍だけには感謝しなければなりません。ようやく四人に戻った一行。しかし、呪いの杖は再び持ち主を変え、さらなる悲劇を招こうとしています。次回の報告では、ついに雪の降る新たな大地へ。そこでの新たな出会いと、深まる賢者の末裔たちの物語をたっぷりとお届けしたいと思います!