パッケージに描かれた「夢」と「現実」

輸入食品店やカルディのようなショップで、この美味しそうなイラストのパッケージを見つけた時、即座に「これは朝のコーヒータイムを、イタリアのバールのように彩ってくれる、贅沢な菓子パンだ」と確信しました。
この商品が持つ最大の強みであり、手に取る側が最も期待を寄せるのは、やはり「ココアとミルク、二種類のクリームがたっぷりとサンドされた濃厚な味わい」にあります。 日々の激しいタスクをこなす大人にとって、ちょっとした海外気分を味わえるクロワッサンは、何よりの精神安定剤。東亞日本が輸入するこの「イタリアからの刺客」が、どれほどの満足感をデリバリーしてくれるのか。期待を込めて開封していきましょう。


クリームはどこへ?衝撃の開封体験



開封してまず驚かされるのは、パッケージのイラストと実物とのあまりの乖離です。もちろん、パッケージのイラストは「イメージ」であることは理解しています。しかし、それを差し引いてもなお、あまりの落差に思わず笑みがこぼれてしまうほどです。
半分にカットしても、肝心のココアクリームとミルククリームの姿がどこにも見当たりません。見苦しいほどに力任せにちぎり、ようやく端の方で申し訳程度に存在を確認できた時、ようやく納得しました。これは「クリームを楽しむクロワッサン」ではなく、「クリームの影を探す宝探しゲーム」なのかもしれません。
香料という名の「壁」


それでは、気を取り直して、いざ実食。本音の味覚検証を開始していきましょう。
「……なるほど。これがイタリアの味なのか。鼻に突く香料が強烈で、肝心のクロワッサン生地の旨味を完全に塗りつぶしている。」
一口食べて確信しました。生地そのものの仕上がりも決して褒められるものではなく、何よりも鼻を突く独特の香料が、食欲を減退させてしまいます。クリームの存在感の希薄さと相まって、最後まで「何を食べているのか」という実感が湧かないまま、ただ単調な生地の食感だけが残りました。これほどまでに食べる前の期待を良い意味で裏切られることがない体験も、ある意味で貴重といえるでしょう。
「イタリアン」というブランドの罠
この商品は、パッケージのイメージだけで判断して購入するのは、あまりにもリスクが高いと言わざるを得ません。海外製の菓子パンには独特のクセがあることが多いですが、今回はその「クセ」が悪い方向に作用してしまった典型例です。イタリアンという響きに惹かれる気持ちはわかりますが、冷静な判断が求められる一品でした。
リピートの是非:この体験を教訓に変える
全体をトータルで評価したとき、この「イタリアンクロワッサン」は、パッケージと中身のギャップに憤りを感じるレベルであり、残念ながらリピートの選択肢には入りませんでした。
あえて辛口な評価を下すなら、消費者に対して誠実な作りとはいえない部分が多い、非常に残念な一品です。一口食べれば、その香料の強烈なインパクトと、クリームの寂しさに、誰もが「これは、次はないな」と頷くはず。
大人を満足させる「賢い回避術」
このクロワッサンのポテンシャルを、ある意味で「最大化」するための「おっさん流」の極意をご紹介します。
※おっさん直伝のスマートな愉しみ術 このクロワッサンを、もし万が一食べてしまったら……いや、そうならないために、「購入前に必ずパッケージの透明窓からクリームの有無を確認する」という、極めて現実的な回避術をおすすめします。 もし既に購入してしまった場合は、トースターで強めに焼き直し、生地の香ばしさを最大化することで、香料のクセを多少なりともカモフラージュするしかありません。この「リカバリー」こそが、大人の余裕というものでしょう。
残念ながら、今回は「期待外れ」という名の経験
今回、東亞日本が輸入する「イタリアンクロワッサン」をじっくりと体験してみて、パッケージのイラストがいかにして私たちの期待を大きく膨らませ、そして打ち砕くかを深く見極めることができました。
安易な輸入菓子で誤魔化すことなく、本来は中身で勝負してほしかったのですが、今回は満足感を得るには遠く及ばない内容でした。一粒というか、一本食べれば、その香料の強さと、空虚なクリームの調和の虜になり……というのは嘘で、誰もが「これは、どんな時でも手に取ってはいけないな!」と頷くはず。
「手軽に本格的なイタリアの朝食が楽しみたい」。そんなニーズにおいて、これほどお腹と心を寂しくさせるクロワッサンは他にありません。