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【ペルソナ3・PS2 プレイリポート37】チドリの献身により

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再び訪れる悲劇…

タカヤの凶弾に倒れる順平。

慌てて駆け寄る仲間たち。

じっと順平の傍に座り込んだままのチドリは放心状態のように見えた。

順平の意識に流れ込むチドリの思い

タルタロスで倒れたはずの順平。しかし目を覚ました場所は病院のベッドで、傍にはチドリがいる。

すぐにこれが、現実ではない事は伝わった。

これは順平の意識の中での話。しかし、そこで語られるチドリの思いは、ずっとこれまで伝えたかった事。

チドリは、これまの中で見たことがない穏やかな表情、口調で順平に語り掛けていく。

ひとりの女の子として順平に惹かれている気持ちを素直に伝える。

そして、同じペルソナ使いでも、選ばれた順平たちと違い、ストレガは、命を削りながらその力を得ている事。

ストレガの道を選んだ時から、死が隣り合わせであること。最初は受け入れられた死が、順平と出会い、これからも生きたいという気持ちが生まれた事。

それが叶わない事への不安から、順平と会う事が辛くなり、遠ざけてしまった。

それでも、順平への思いだけは捨てることができなかった。

だからこそ、順平を死なせるわけにはいかないと伝える。

そこで、初めて順平は、これが現実ではなく、自分の意識の中で行われた会話であることが気付く。

自分の命を引き換えに順平を蘇生させる

順平が遠のく意識の中でチドリと話していたころ、現実では、チドリが自分のペルソナの力を使い、順平の蘇生を行っていた。

目の前で見る奇跡ともいえる出来事に、真田は驚きを隠せない。そして、風花は自分の力が命を感じ取るのに対し、チドリの力は放出する力であることを知る。

しかし、人ひとりを蘇生する行為は、いかにペルソナの力と言えど、限界を超えているの明らかで、チドリの命に危険が及ぶことを心配する。

順平の胸に抱かれて…

残された命のすべてを使い、チドリは順平を蘇生させることに成功する。

しかし、それと引き換えに、順平との永遠の別れを迎えることになった。

それでも、愛する順平の胸に抱かれて、生きている音を聴き、安心した顔を見せる。

恐れていた死を前にしても、大好きな順平が傍にいてくれることが、それを忘れさせてくれる。

そんな風に思えるほど、チドリの表情は安らいでいた。

チドリを看取る順平

大好きな順平とこれからはずっと一緒にいられる。自分の命を順平に託した思いに満足するよう、チドリは静かに息を引き取る。

タカヤの言葉に、順平のペルソナが覚醒する!

かつての仲間の死を前にしても、タカヤは愚かな最期と吐き捨てる。

タカヤの許されぬ言葉に激昂する順平。

その次の瞬間、順平のチドリへの愛と、タカヤへの怒りが、新たなペルソナ・トリスメギストスの覚醒を呼び起こす。

順平の怒りの一撃は凄まじく、タカヤを庇おうと前に出たジンを吹き飛ばす。

最期の決着を予感させながら

順平の新たな力を前にしても、タカヤは余裕の態度を崩さない。

それどころか順平の戦意に対し、応じる構えを見せるが、それをジンが引き留め、矛を収める形となる。

しかし、今回の事でタカヤは、改めて活動部の存在を敵視することになり、近いうちに決着をつける事を言い残し、姿を消す。

チドリから譲り受けた命

チドリを失ったことにより、順平は感情を抑えられぬまま、タカヤ達を追おうとする。

それを真田たちが制止しようとするが、それすら順平は振り切ろうとする勢いを見せる。

そこで、真田より、チドリよりもらった大事な命であることを伝えられ、ようやく、少し冷静さを取り戻したようだった。

それでも、大事なチドリを失った順平のショックは相当なもので、ただ、その姿を見守るしかできなかった。

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