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【本音評価】「和」へのこだわりが仇となった?森永新作プリンの味の輪郭をレビュー

投稿日:2020年7月18日 更新日:

国産きなこ100%使用!森永が仕掛ける和スイーツの究極形

スーパーのチルドスイーツコーナーで、落ち着いた色彩のパッケージデザインに惹かれて手に取った「きなこの和ぷりん」。

このプリンが持つ最大の強みであり、手に取る側が最も期待を寄せるポイント(アイデンティティ)は、やはり妥協なき素材選びにあります。 「国産きなこ100%使用」というスペックは、単なる宣伝文句ではなく、素材本来の香りとコクをダイレクトに楽しんでほしいという森永開発陣の強いメッセージです。

きなこ、黒蜜、そしてプリン。これら「和の三銃士」とも言える素材を、どのように組み合わせ、どのような調和(シナジー)を生み出そうとしたのか。日々の激しいタスクを終えた夜のデザートタイムに、落ち着いた時間をデリバリーしてくれる一品として、さっそく期待を込めて開封していきましょう。

味・食感・パッケージすべてで「和」を追求した国産きなこプリンです。
国産きなこ100%使用のコク深い香りと、黒蜜ソースの上質な甘さをご堪能いただけます。

蓋を開けた瞬間に広がる香ばしさ!期待値が最高潮に達する瞬間

フィルムをペリッと剥がした瞬間に、鼻腔をくすぐるように広がってくるのが、きなこ特有の香ばしいアロマです。

まずファーストインプレッション(外観)として好印象なのが、その素朴でいて凛とした佇まい。着色料を抑えたナチュラルなベージュカラーは、まさに「和」の精神を体現しており、食べる前の段階から品質の高さをデリバリーしてくれます。

スプーンを沈めてみると、プリン生地は極めて滑らかで、抵抗感なくすっと奥まで入っていきます。この繊細な口当たりこそが、森永のプリン製造技術の高さを示すエビデンス(品質への自信)。素材の良さをストレートに伝えるための「究極の引き算」が、このテクスチャには施されているようです。

なぜ「ぼやけた味」に感じたのか?和の引き算とスイーツのジレンマ

それでは、実際に一口口へと運び、本音の味覚検証を開始していきましょう。

「……なるほど。確かに非常に上品で洗練されているが、スイーツとしては少し物足りない着地だな」

一口食べた直後に感じたのは、驚くほど「控えめな甘さ」でした。良く言えば、素材の風味を最大限に活かした「和の上品さ」を体現していると言えます。しかし、一人のスイーツ好きとして本音を述べさせていただくならば、それはデザートとして最も重要である「食べる瞬間の高揚感」を、少しだけ減退させてしまっているのではないかという懸念(ジレンマ)です。

きなこそのものの香ばしさは素晴らしいのですが、全体が甘さ控えめに設計されているため、どうしても味が「ぼやけて」感じられてしまうのです。これだけ素材にこだわっているからこそ、もっと大胆に、あるいはメリハリの効いた味付けの方が、より「きなこ」の魅力が引き立ったのではないでしょうか。

黒蜜の隠れた可能性!濃密さを求めていたもう一つの理由

味のバランスにおける「もう一つのピース」として、底に敷かれた黒蜜ソースについても触れておかなければなりません。

きなこプリン全体の甘みが抑えられているのであれば、底の黒蜜ソースで味の全体像をグンと引き締めるような「濃密なインパクト」が欲しかったところです。しかし、実際に食べた黒蜜ソースもまた、全体の調和を重視するあまり、非常に控えめな甘さにとどまっていました。

「甘さを控える」というこだわりは、健康を気遣う方には非常にありがたい配慮かもしれません。しかし、純粋なスイーツとして心を満たしたいという層にとっては、この「きなこの主張」と「黒蜜の主張」が互いに遠慮し合っているような構成が、少し味気ない印象を与えてしまう結果となっているのが、非常にもったいないと感じました。

「和」の風情を楽しむ一品!スイーツではなく“甘味”として捉えるべき理由

今回、森永の「きなこの和ぷりん」をじっくりと体験してみて、そのこだわりが裏目に出てしまったのか、それともこれは「大人のための静かなデザート」なのかを深く見極める結果となりました。

この商品は、食後に濃厚なケーキやチョコレートを欲している時の代わりにはなりません。あくまで、緑茶やほうじ茶と一緒に、ゆったりとした和の時間を楽しむための「甘味」として捉えるべき一品です。

決して不味いわけではありません。むしろ、素材の良さを極限まで引き出したその姿勢には敬意を表します。ただ、森永というブランドが持つ「スイーツとしての完成度」への期待値が高かった分、少しだけ肩透かし感を覚えてしまったのも事実です。

上品すぎて物足りない?あなたはどう感じるか、ぜひ一度体験してほしい

今回、森永の「きなこの和ぷりん」を体験してみて、そのコンセプトである「和への執着」が、時にスイーツ本来の魅力である「甘美な喜び」を霞ませてしまうという、非常に示唆に富んだ経験をしました。

もしあなたが「とにかく甘さ控えめで、素材の香ばしさをダイレクトに楽しみたい」というタイプの方であれば、このプリンは最高の手土産になるはずです。一方で、「スイーツは一口食べた瞬間に幸せを感じる濃厚さが欲しい」という方にとっては、少し物足りない着地になる可能性が高いでしょう。

スーパーやコンビニのスイーツコーナーで見かけた際は、ぜひ今回の「非常に上品だが、スイーツとしては少しぼやけた印象」という本音の特徴を頭の片隅に置きつつ、ご自身の舌でその「究極の和」を確認してみてはいかがでしょうか。あなたの舌で感じた感想が、この和のプリンの正当な評価になるはずです。

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